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U18日清食品リーグ

福田玲生と深見響敏、チームを盛り上げる2年生ガードの心意気
美濃加茂(岐阜県)

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品 東海ブロックリーグ2023
レポート

美濃加茂(岐阜県)は、192cmの高さと精度の高いジャンプシュートで去年からエースを務めた北條彪之介選手が3年生となり、203cmのエブナ フェイバー選手との強力フロントコートを擁しています。それでも今夏のインターハイでは上位進出を目指しながら初戦敗退。北陸学院(石川県)に79-81で敗れました。

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インサイドに強みを持つ美濃加茂と3ポイントシュートの北陸学院という構図となったこの試合、勝敗を分けたのは、北陸学院が7つだったのに対し美濃加茂が18を記録したターンオーバーの数でした。美濃加茂のガード陣は2年生ばかり。彼らは頭を坊主にしてインターハイに臨みましたが、気合とは裏腹に課題の残る結果となりました。

「U18日清食品 東海ブロックリーグ2023」から仕切り直し。8月11日の四日市メリノール学院(三重県)との試合では、背番号12の福田玲生選手が先発し、途中から14番の深見響敏選手が出場と、2年生ポイントガードが交互にプレーしました。インターハイでの失敗を繰り返さないようミスは極力避けながら、かと言ってプレーが消極的になることなく、上々のプレーメークでチームを引っ張り、74-61の勝利を演出しています。

福田選手と深見選手は「坊主にするのは自分たちが責任を持ってプレーする気持ちを形にしようと、2年生全員でやろうと決めました。でもインターハイの初戦でミスばかりでバスケットにならなくて、先輩たちや応援してくださった人たちに迷惑をかけてしまいました」と語ります。

林龍幸コーチは「ミスする時もあるから、それは仕方ない」と彼らを責めはしませんが、「でも声を出せずに孤立していくのはダメで、この先に伸びていこうと思ったらお膳立てしてもらうんじゃなく、自発的にいろんなことを考えなきゃいけない。そうすればミスしても良いミスになります」と、彼らがこの経験から変わることを求め、こう続けます。

「今はスマホでのやり取りで事が済んでいく世の中です。でも時には自分で意思を伝えるのが大事だし、それをやるのが団体スポーツの醍醐味でもあるので、そういう意味で彼らには変わってほしい。坊主は昭和の発想で、そうやろうと決めるのは良いけど、坊主になることで何かが解決するわけじゃありませんから」

福田選手と深見選手を始め、2年生の成長はそのままチーム力アップに繋がります。林コーチは2人に厳しく接しつつも、大きな期待を寄せています。「2年生主体のチームだし、それを動かすガードは彼らです。彼らがシュンとなったら何ともならない。福田も深見も全中でベスト8に入った選手です。今は留学生が自信を持ってプレーできるようになって、彼らも何かのきっかけで一気に変われるはずです。試合でもいっぱい使っていて、チャンスはいくらでも転がっているので、そこは自分でつかみ取ってほしいです」

深見選手は「今までは3年生に遠慮していた部分もあったんですけど、インターハイに負けてからは自分が引っ張っていくという気持ちを持って、練習から声を出したり仕切ったりしようと2年生みんなで決めました」と言います。

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「自分はガードとして指示を出すので声はもちろんなんですけど、積極的にプレーしてチームを盛り上げていきたい」と福田選手が言えば、深見選手は「ドライブで切っていって速い展開に持っていくこと、ガードとしてミスをせず、自信を持ってプレーして得点でもアシストでも魅了するようなプレーをしたいです」と続けます。

「U18日清食品 東海ブロックリーグ2023」の後半戦で、自信を持ったプレーで変化のきっかけをつかめるか。2人に限らず下級生がこの夏にどれだけ成長し、自信をつかめるかが、美濃加茂にとって非常に重要となります。

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