「対応されていく中で、自分のプレー、チームのプレーができるかが大事」
大阪薫英女学院 #5 島袋椛
群馬県・高崎アリーナで開催されている「U18日清食品トップリーグ2023」第5週。最終日となる10月9日(月・祝)第2試合は女子・精華女子(福岡県)vs. 大阪薫英女学院(大阪府)の顔合わせ。大阪薫英女学院、精華女子ともに第5週の3連戦で3連勝が懸かった試合です。また大阪薫英女学院はU18日清食品トップリーグ2023無敗とその強さを見せてきました。
立ち上がり、お互いにインサイドでの点の取り合いを見せると、大阪薫英女学院はオールコートのゾーンプレスからスティールを奪い、#4木本桜子選手(3年/167㎝)がレイアップに持ち込むなど、積極的に仕掛けていきます。その後も#5島袋椛選手(3年/175㎝)の3ポイントシュート、#6木本桃子選手(3年/167㎝)が決まるなど徐々に点差を開き1クォーターを23-12とリードし、主導権を握ります。
2クォーターも大阪薫英女学院のディフェンスに、思うようなオフェンスができない精華学園はインサイドの#44アキンデーレ タイウォ・イダヤット選手(1年/188㎝)の力強いプレーで対抗しますが、大阪薫英女学院は#4、#6の木本姉妹を中心に多彩なオフェンスを展開。精華女子の#7清藤優衣選手(2年/171㎝)が3ポイントシュートを決めれば、#5島袋選手がすかさず決め返すなど、自分たちの流れを渡しません。47-30とさらにリードを広げて前半を終えました。
後半に入ると、精華女子はゾーンディフェンスで大阪薫英女学院のオフェンスを抑えにかかります。大阪薫英女学院のシュートが外れると#44アキンデーレ選手がリバウンド、そして相手陣のゴール下でもシュートをねじ込みます。さらに#14下川蒼乃選手(2年/174㎝)が3ポイントシュートを沈め、点差を詰めていきます。大阪薫英女学院もディフェンスの手を緩めず対抗し、#7松本莉緒奈選手(3年/175㎝)の3ポイントシュートなどで持ちこたえます。
61-45と大阪薫英女学院が16点のリードで迎えた最終クォーター。精華女子のゾーンディフェンスに足が止まり、なかなかシュートが放てなくなった大阪薫英女学院に対し、精華女子が着実に点差を詰め、残り5分余りで10点差となります。ここで、大阪薫英女学院は#7松本選手の3ポイントシュートでしのぎますが、精華女子も#14下川選手が3ポイントシュートを決めて8点差と再び追い詰めます。お互い激しいディフェンスを続ける中、残り1分8秒で一瞬のスキをついた#6木本選手がドライブを決めて10点差。大阪薫英女学院が最後まで粘る精華女子を振り切り74-64と勝利しました。
「精華女子さんのゾーンに足を止められて、後半は後手後手に回ってしまいました。ゾーンに対しては、5人でボールシェアをしなければならないのですが…」と大阪薫英女学院の安藤香織ヘッドコーチは勝利にも手放しには喜べない様子。「私たちのチームはサイズがないので、点の取り合いになると厳しいですし、オールコートのディフェンスをやらなければ勝てません。ただ、今日は3連戦ということもあるのか、やはり最初から重かったですし、走り切れていませんでした。それでも、相手の勢いを止められた部分はありました」と試合を振り返りました。
エースの#5島袋選手も「自分たちのチームの方が身長が低く、スピードもないので、一本一本しっかりと取っていかなければならないところを、自分が落としてしまったりしたことで、リズムを悪くしてしまいました」と自らを厳しく評価しました。「相手に対応されていく中で、自分のプレーができるか、チームのプレーができるかが大事になってくると思います」と課題を掲げます。
ここまで5戦全勝を果たしている大阪薫英女学院。残る2戦は桜花学園、岐阜女子との対戦となります。「どちらのチームに対しても、センターのところが弱くなってしまいます。ミスマッチとなり、止めるのは限界があるので、取り返せれば。5人でプレーができるようにしていきたいです」と安藤ヘッドコーチ。オフェンスでは厳しくマークされ、ディフェンスでは自分より大きな留学生マークすることもある島袋選手は「自分のところがダメだったらチームを負けさせてしまうので、ディフェンスでもオフェンスでももっと責任感を持ってプレーしていきたいです」と、その決意を語りました。
「U18日清食品トップリーグ2023」は「U18日清食品リーグ公式YouTube」と「バスケットLIVE」で全試合ライブ配信中です。(※バスケットLIVEはシステムメンテナンス等により、一部試合のライブ配信が行われない場合があります。)
また、スポーツナビでも一部試合を配信しております。日本中を “沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを是非会場、または配信にてご観戦ください。
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