U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023 男子 大会レポート 勝てなかったライバルを乗り越えた優勝決定戦 東海大学付属諏訪(長野県)
「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023」男子には5チームが参加し、10月14日から12月2日までで1回戦総当たりのリーグ戦が行われました。 12月2日の最終戦では、東海大学付属諏訪(長野県)と帝京長岡(新潟県)の全勝対決が実現しました。強力な留学生プレーヤーを軸に、速い展開のバスケで勝ちを重ねてきた帝京長岡のホームコートに乗り込んだのは、留学生はいなくても高さがあり、攻守にバランスの良いバスケを持ち味とする東海大学付属諏訪でした。
リードチェンジを繰り返す一進一退の攻防は、第4クォーターを26-18と上回った東海大学付属諏訪が91-85で制しました。試合終了のブザーが鳴った瞬間、東海大学付属諏訪の選手たちはベンチも含めて喜びを爆発させます。東海大学付属諏訪の小滝道仁ヘッドコーチは、「どういう感情なのかは選手一人ひとり聞いてみないと分かりませんが、あれは予想外でした」と振り返ります。 「リーグ戦なので次の相手を研究して試合をしての繰り返し。それを淡々とこなしている印象だったのですが、みんなすごく喜んでいました。タイトルが懸かった試合となると、みんなで力を合わせて気迫を出す。そういった雰囲気が出たのは良かったですね。そこに行くまの過程も大事ですが、大事な勝負で集中して勝つのが強いチームですから」
キャプテンの寺坂優羽選手はこう語ります。「優勝が懸かっていたのもありますが、それ以上に帝京長岡さんには今年ずっと負けていて、自分たちの実力が試される試合だと考えていました。それに、留学生のいるチームに勝ちたい気持ちはやっぱり強いです。そのために練習で判断を磨いたり、デイフェンスからのブレイクをすごく意識しています」 リーグ戦の序盤は、勝ってはいても試合内容には満足できなかったと寺坂キャプテンは言います。「それでも試合をするごとに前の試合で悪かった点を修正して、自分たちのバスケが形になっていって、その最後に帝京長岡さんに勝てたのはすごく良かったです。個人としても帝京長岡さん相手に2桁得点できたし、チームの勝利に貢献できるプレーができたことで自信になりました」
帝京長岡は3勝1敗の2位に終わりましたが、チームを率いる柴田勲ヘッドコーチは「今年は全国大会を経験していないので、こういう機会が本当に良い経験になります。リーグ戦では勝っても負けても次に繋がる試合ができて、なおかつ公式戦ですから一戦必勝で臨むことができます」と「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023」のリーグ戦ならではの収穫を語ります。真剣勝負の経験を積んで選手一人ひとりが、そしてチーム全体が成熟してほしいという帝京長岡の目的は、リーグ戦の4試合を戦う中で十分に果たせたはずです。
公益財団法人日本バスケットボール協会は、2021年度に「U18日清食品 関東ブロックリーグ」を新設し、2022年度に「U18日清食品 トップリーグ」を新設するとともに、「U18日清食品ブロックリーグ」を関東、東海、中国、四国の4つへと拡大しました。2023年度は東北、北信越、近畿を増設して全国7ブロックでの開催に。今後も「U18日清食品ブロックリーグ」は、トーナメント形式の大会とは異なる一定の試合数が確保された中で競技に取り組み、これまでとは異なる習慣を身につけ、試合に臨む準備を反復できる仕組みを構築することで、さらなる競技力の向上を目指していきます。
U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023 男子 順位表
1位 4勝0敗 東海大学付属諏訪(長野県)
2位 3勝1敗 帝京長岡(新潟県)
3位 2勝2敗 北陸学院(石川県)
4位 1勝3敗 県立福井商業(福井県)
5位 0勝4敗 高岡第一(富山県)
この記事をシェアする