U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023 女子 大会レポート リーグ戦で育んだのは、接戦を勝ち切るチームの強さ 日本航空石川(石川県)
「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023」女子には5チームが参加し、10月28日から12月10日までで1回戦総当たりのリーグ戦が行われました。 日本航空石川(石川県)はこの夏のインターハイで全国大会を初めて経験しました。それでもレベルの高い石川県で鵬学園や県立津幡としのぎを削る中でベースの力を伸ばしており、全国レベルを経験することで一気に飛躍しようとしています。「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023」でチームが掲げた目標は「接戦を制する強さを身に着ける」でした。
そして実際、10月28日の初戦で県立足羽(福井県)に77-76、続く開志国際(新潟県)に65-63と、接戦を制します。最終戦となった東海大学付属諏訪(長野県)との試合は、大黒柱のアデバンジョ・ブレッシング選手を始め複数の主力を欠いて敗れましたが、3勝1敗で並んだ県立足羽との直接対決を1点差で制していたことで優勝が決まりました。 日本航空石川は12月9日に全日程を終えており、優勝が決まったのは遠征から学校に戻った翌10日でした。キャプテンの辰巳緒花選手によれば、チームのグループLINEで優勝決定を知り、チームメートと喜びを分かち合ったそうです。辰巳キャプテンはこう言います。「北信越の各県で一番のチームが集まるすごくレベルの高い大会で、私たちはチャレンジャーですが、自分たちのプレーをしっかり出して力を試したいという気持ちでした。ディフェンスからブレイクで走るチームなので、リバウンドをしっかり取る、そこから走るプレーの質を高めることを意識しました」
橋田幸華ヘッドコーチによれば、インターハイは初戦敗退に終わったものの、全国の舞台を経験したことで選手たちのバスケに対する意識が上がり、メインの選手だけでなく6人目、7人目の選手も伸びてきたところでこのリーグ戦を迎えたそうです。「そういう選手たちが、どんな状況で試合に出ても自信を持ってプレーして、シュートが上手いとかディフェンスで頑張れるとか走れるとか、自分の持ち味を理解してこのリーグ戦で生かせるようになりました。それで接戦に勝ち切れるようになったし、選手も強みを自信にできました」と橋田ヘッドコーチは大会での収穫を語ります。 辰巳キャプテンも、この「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023」のリーグ戦での収穫を「自信」だと言います。「私たちはインターハイが初めての全国の舞台で、すごく緊張して自分たちのプレーが全然出せずに負けてしまいました。「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023」ですごく良い経験ができ、どんな試合でもチーム一丸で、試合を楽しみながら自分たちのプレーができるようになったと思います」
その日本航空石川と並んで3勝1敗ながら2位に食い込んだのが県立足羽です。公立校ですが留学生のいる開志国際と東海大学付属諏訪に攻守いずれもスピードを生かしたバスケで競り勝ったことは大きな自信になります。満田高広ヘッドコーチは「ユニフォームを着て、装飾した会場に観客も入って、北信越の強豪チームと戦える。選手にとっては練習試合では味わえない緊張感があり、そこでの経験は本当に大きいです」と語りました。
公益財団法人日本バスケットボール協会は、2021年度に「U18日清食品 関東ブロックリーグ」を新設し、2022年度に「U18日清食品 トップリーグ」を新設するとともに、「U18日清食品ブロックリーグ」を関東、東海、中国、四国の4つへと拡大しました。2023年度は東北、北信越、近畿を増設して全国7ブロックでの開催に。今後も「U18日清食品ブロックリーグ」は、トーナメント形式の大会とは異なる一定の試合数が確保された中で競技に取り組み、これまでとは異なる習慣を身につけ、試合に臨む準備を反復できる仕組みを構築することで、さらなる競技力の向上を目指していきます。
U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023 女子 順位表
1位 3勝1敗 日本航空石川(石川県)
2位 3勝1敗 県立足羽(福井県)
3位 2勝2敗 開志国際(新潟県)
4位 2勝2敗 東海大学付属諏訪(長野県)
5位 0勝4敗 高岡第一(富山県)
この記事をシェアする