U18日清食品 中国ブロックリーグ2023 男子 大会レポート 成長にフォーカスして、ライバルへのリベンジに成功 県立広島皆実(広島県)
「U18日清食品 中国ブロックリーグ2023」男子には5チームが参加し、9月9日から11月18日までで1回戦総当たりのリーグ戦が行われました。 「U18日清食品 中国ブロックリーグ2022」に続く全勝で連覇を果たしたのが県立広島皆実(広島県)です。4試合のリーグ戦で山場となったのは、10月9日に行われた県立豊浦(山口県)との試合でした。新人戦でも中国ブロック大会でも敗れた相手とあって、どの選手にも気合いが入る試合、前半に大きなビハインドを背負いながら後半に巻き返す逆転劇で、66-62で勝利しました。
藤井貴康ヘッドコーチはこの試合について「非常に厳しい試合でしたが、選手たちのゴールへ向かう姿勢は落ちなかったので、そこから修正して逆転できました。そこで一つの山を越えたことが選手たちの自信になりましたし、またゲームの入りの部分で課題意識を持つことで次のステップに行くことができました」と振り返ります。 それと同時に、「U18日清食品 中国ブロックリーグ2023」を通して見ればチームの底上げ、下級生にプレー機会を与えて成長をうながすのも大事な目的でした。全国大会に出場するチームは、新チームの始動がどうしても遅れます。この「U18日清食品 中国ブロックリーグ2023」で下級生、特に1年生に出場機会を与えて経験を積ませつつ、なおかつ試合には勝ちきる。そういった目的意識を持ってプレーすることが、チーム全体のレベルアップにつながったと藤井ヘッドコーチは語ります。
小田悠人選手はキャプテンとして下級生の成長をサポートしつつ、自分のスキルアップにも目を向け、「今年に入って3ポイントシュートを身に着けたので、リーグ戦の試合でできるだけ試そうとしました。3ポイントシュートの試投数は1試合に3本は絶対に、できれば4本、5本としっかり打ち切るように」と目標を立てていました。「これまでは裏方に回ることが多かったのですが、豊浦との試合でも自分で点を取りに行くべき時に行くことができて、自分の中では大きな成長だと思っています」と、成果もしっかりと出しました。 県立広島皆実に次ぐ成績を収めたのは鳥取城北(鳥取県)でした。中国ブロック大会を制した県立豊浦に初戦で72-53の勝利を収めると、県立松江東(島根県)と岡山商科大学附属(岡山県)にも完勝して3連勝。最終戦で県立広島皆実に敗れましたが、成功体験を得て自信を付けるとともに下級生の留学生プレーヤーが高いレベルでの実戦経験を積む貴重な公式戦となりました。
公益財団法人日本バスケットボール協会は、2021年度に「U18日清食品 関東ブロックリーグ」を新設し、2022年度に「U18日清食品 トップリーグ」を新設するとともに、「U18日清食品ブロックリーグ」を関東、東海、中国、四国の4つへと拡大しました。2023年度は東北、北信越、近畿を増設して全国7ブロックでの開催に。今後も「U18日清食品ブロックリーグ」は、トーナメント形式の大会とは異なる一定の試合数が確保された中で競技に取り組み、これまでとは異なる習慣を身につけ、試合に臨む準備を反復できる仕組みを構築することで、さらなる競技力の向上を目指していきます。
U18日清食品 中国ブロックリーグ2023 男子 順位表
1位 4勝0敗 県立広島皆実(広島県)
2位 3勝1敗 鳥取城北(鳥取県)
3位 2勝2敗 県立豊浦(山口県)
4位 1勝3敗 岡山商科大学附属(岡山県)
5位 0勝4敗 県立松江東(島根県)
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