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U18日清食品リーグ

平田成「自分が点を取ることでチームに良い流れを」
県立広島皆実(広島県)

レポート
U18日清食品 中国ブロックリーグ2024

県立広島皆実は「U18日清食品 中国ブロックリーグ2024」の開幕戦となる9月14日から岡山商科大学附属(岡山県)、県立宇部工業(山口県)、県立松江東(島根県)と3日連続で試合を行い、1勝2敗と負け越しました。チームが目標に掲げているのは「90点を取りに行く」こと。全員がハードワークするディフェンスは高いレベルで安定してるだけに、「U18日清食品 中国ブロックリーグ2024」ではオフェンスの強化を目指します。

「ディフェンスでは全員がチームのためにハードワークできますが、オフェンスで必要となる『オレが!』という強い気持ちを出せていないのが現状です」と横田学ヘッドコーチ。それを打開するために「90点を取りに行く」をチームの目標に掲げ、個々の選手が思い切って攻めることを求めました。

「クォーターごとに20得点ずつ、どこかで30得点のビッグクォーターを作って90得点を奪う。選手にとって分かりやすい目標をこの3試合で持ちたいと考えました」と横田ヘッドコーチは説明します。「しかし、やっぱり立ち上がりからゴールに向かえていない。できていた時間もありますが、攻め続けて点を取り続けることを選手たちには求めたいです」

U18日清食品 ブロックリーグ レポート画像

積極性を出してプレーするには、チームに流れが来ている時はもちろん、そうでない時も揺らがない自信が必要となります。ただ、それは試合に出て成功体験を積むことで得られるもの。ディフェンスでは頑張れている選手たちがオフェンスでも自信を持ってプレーできるか。それがこの「U18日清食品 中国ブロックリーグ2024」での県立広島皆実の挑戦になります。

そういう意味で、このチームのオフェンスを引っ張るのは2年生の平田成選手です。1年生だった去年から3年生に混じって試合に出ていた彼は、今の県立広島皆実で最も実戦経験豊富な選手。横田ヘッドコーチが「平田だけは常にゴールを見てプレーできています」と評する『スコアリングガード』、すなわち点の取れる司令塔です。

その平田選手は、初戦の岡山商科大学附属戦が始まってすぐ、最初のオフェンスで相手の留学生プレーヤーをユーロステップでかわして鮮やかなフローターを決めました。そこから好プレーを連発したものの、チームは接戦を落とし、得点も65に留まりました。「90点以上取るという目標は意識していたのですが、チームでミスが続いて流れに乗れなくて、もっと自分で点を取って流れを持ってこなければいけないと思いました」と平田選手は語ります。

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「このチームは自分が点を取らないと勝てません。僕は自分が点を取って、さらに周りの選手が良いプレーをできるような声掛けもする必要があります」と平田選手はきっぱりと口にします。岡山商科大学附属との試合後も、「今日は自分では得点できましたが、チームの得点は伸びませんでした。接戦であと少しのところまでいきましたが、チームを勝たせられなかったのは自分の実力が足りないと感じました」と、自分の活躍ではなくチームの課題を語りました。

それでも、序盤から岡山商科大学附属に2桁のリードを奪われ、その後も追い上げては突き放される展開が続きながら、最後の最後まで逆転の可能性を感じさせる試合ができたのは、ディフェンスでハードワークできるチームの地力があったからであり、そこに積極的に攻め続けてオフェンスを引っ張る平田選手の活躍が加わったからです。

「前半で点差を付けられて、少しでもあきらめたりディフェンスで手を抜いたりしたら大差で負けていたと思います。自分たちは3分間の試合を想定して全力を出し切る練習をやっていて、そこでその練習に立ち返ってボックスアウトを頑張って、リバウンドから点差を縮めることができました。その部分には自信を持って、あとはチームで作ったチャンスをしっかり決められれば。そのためにも、まずは自分が点を取ることでチームに良い流れをもたらしたいです」。そう語る平田選手に牽引され、県立広島皆実の選手たちは少しずつ自信を得ていきます。

「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報

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