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U18日清食品リーグ

山田千紗「この1勝が自信になりました」
県立下松(山口県)

レポート
U18日清食品 中国ブロックリーグ2024

県立下松は「U18日清食品 中国ブロックリーグ2024」の最終戦で松徳学院(島根県)を80-58で下し、初勝利で今大会を終えました。結果は1勝3敗でしたが、彼女たちにとってこの1勝は数字以上に大きな意味を持っています。

県立下松は5人の3年生のうち3人がインターハイを最後に引退したため、今大会はインターハイとは違うメンバーで挑みました。チームを率いる高部貴透ヘッドコーチは「新しいメンバーになるので、チームとして経験を積んでステップアップしたい」と目標を定めて挑んだ今大会の全日程を終え、「彼女たちは今、簡単には得られない初めての経験をして、この大会を成長するきっかけにしてくれました」と振り返りました。

「ウチにはスーパースターがいません。ディフェンスもオフェンスも5人で作っていかないといけない。4人が分かっていても、1人が分かっていなかったらウチのバスケットはできないんです。今日もファウルトラブルによって、日頃あまり出番のない選手がプレーする状況になりました。こういう勝ち負けを争うゲームは選手も緊張感があります。そういう意味では4試合でかなり経験値が上がったと思います」

U18日清食品 四国リーグ レポート画像

松徳学院戦ではスイッチディフェンスを駆使して相手に隙を与えず、24秒バイオレーションを誘発するなどチームディフェンスが機能して試合の主導権を握ります。オフェンスではキャプテンの山田千紗選手がディープスリーやステップバックなど様々なシチュエーションから3ポイントシュートを確率良く沈めて得点を重ねます。1年生センターの大東紫織選手もリバウンドで貢献し、全員バスケで勝利を手繰り寄せました。

山田選手は勝利した最終戦の後、「1勝はしたかったので、ちょっと緊張したけど自分たちのプレーを楽しくやれました」と言い、こう続けました。「3年生で残ったのは私を入れて2人だけなんですけど、そのうちの1人が昨日の試合でケガをしてしまい、今日は3年生が私だけでした。ケガした子の分まで頑張るじゃないですけど、1、2年生としっかり話し合って、試合中も声を掛け合って戦えたことが今日の勝利に繋がったと思います」

さらに山田選手は新チームで挑んだ今大会を通して『チームの成長』を実感したと言います。「最初に倉敷翠松(岡山県)と比治山女子(広島県)とやった時はなかなか上手くいかなくて、ディフェンスでもオフェンスでもミスが多かったのですが、試合を重ねるごとにみんなの呼吸が合ってきて、チームとして成長できたから今日勝つことができたんだと思います」

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県立下松は進学校で、バスケ部は全員が一般受験で入学しており、文武両道を目指して努力しています。インターハイは今年が初出場で、「U18日清食品 中国ブロックリーグ2024」も今回が初めての出場でした。

山田選手は「インターハイは初めての舞台で緊張してしまい、上手くプレーできませんでした。目標だった『全国で1勝』ができなかったのが悔しくて、私ともう一人の3年生がチームに戻りました」と言います。「今までは全国大会に出たことがなく、『U18日清食品 中国ブロックリーグ2024』のような雰囲気で試合をした経験があまりなくて緊張しましたが、大会を通じて楽しくプレーできたし、この1勝が自信になりました」

山田選手は今後チームを引き継ぐ後輩たちに「気負いせずに自分たちの強みを生かして、どこまでもチャレンジャーの気持ちを持って頑張ってほしい」とエールを送りました。

「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報

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