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U18日清食品リーグ

山本弥音「ポイントガードは楽しいけど難しい」
鵬学園(石川県)

レポート
U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024

鵬学園は11月16日に「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024」の初戦を迎えました。本間遼太郎ヘッドコーチが「選手起用や戦術など、いろんなことを試しながらですが、やっぱり一番は勝つことです。誰が出ても5人全員で攻め、5人全員で守るバスケで、すべての試合に勝ちにいきたいです」と抱負を語った通り、多くの選手を起用しながらも攻守にアグレッシブな姿勢を貫き、龍谷富山(富山県)に95-65で勝利しました。

他ブロックより遅れて開幕した「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024」で、鵬学園は最も遅くに初戦を迎えました。気合いの入る一戦でしたが、下地李采キャプテンが入試のためチームに帯同できず。そんな状況でキャプテンに代わりチームを引っ張ったのが、2年生の司令塔、山本弥音選手でした。

山本選手は先発ポイントガードとしてオフェンスを組み立てますが、169cmの高さを生かしたポストアップ、ゴール下でディフェンスに寄られても決めきる得点力も武器としています。チームで一番の得点力を持ちながら、ボールを持ちすぎることなくパスを回して『5人全員で攻める』オフェンスを作りながら、ボール運びをチームメートに任せて自分はポストアップでゴール下を攻めるなど、彼女が自分のオールラウンドな能力を上手く使うことで多彩なオフェンスを作り出しています。

U18日清食品 四国リーグ レポート画像

193cmの留学生、ヌドゥブエゼ オニニエチグレイス選手の高さは大きな武器です。それでも彼女がゴール下で良いポジションを取れていればボールを預けますが、相手の守備が集中する中で留学生の高さで強引に攻めたりはしません。オニニエチグレイス選手が相手のビッグマンを引き付けたところで山本選手がポストアップで攻めれば、高さのミスマッチを突くことができます。そういったシチュエーションを作り出し、効率の良いシュートに持っていくのが鵬学園のスタイルであり、山本選手もここには自信を持っています。

「ポイントガード同士のマッチアップであれば、私より小さい相手がマークに付くことが多いので、ポストアップでミスマッチになれば思い切ってシュートまで行こうと思っています」と語る山本選手は、「ガードっぽくないとよく言われます」と言います。

山本選手は中学までポジションが固定されておらず、ガードとしてもセンターとしてもプレーしていたそうです。そうやって培ったオールラウンドな能力を生かし、「ガードっぽくない」ことを生かすのが今の目標です。本間ヘッドコーチは山本選手について「面白いプレーをしますが、相手チームも当然対策をしてくるので、そこからのパスアウトであったりボールのもらい方を覚えて、カッティングやポストアップと噛み合わせて、いろんなことを学んで試してほしい」と期待しています。

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自分の武器とチームメートそれぞれの持ち味。それらをどう組み合わせ、相手の対策の裏を突いて試合を優位に進めていくか。オールラウンドな能力を持ちながらプレーメークを任される山本選手には、高いバスケIQが求められています。「ポイントガードは楽しいけど難しい」と笑顔で語る彼女は、苦労しながらも一つひとつ学んでいます。

「まずは自分のシュートを優先して、相手が寄ってきた時にどう判断するか。その場その場の状況でパッと判断していて、正直あまり深く考えてプレーしているわけではないのですが、あとからしっかり映像を見て悪かった時は直すよう意識しています」

2年生ながらチームを引っ張る山本選手は「細かいところに注意してプレーするのに慣れて、それを当たり前にしなきゃいけない」と話します。「自分がドライブに行った時にどこにどう合わせるか。次にどう動けば良い形でパスがもらえるか。そういう細かいところをチームで話し合いながら戦っていきます。『U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024』が終わった時に、チームみんなが『精度を上げられた』と感じられていればいいなと思います」

「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報

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