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U18日清食品リーグ

「自分たちが成長を続けるチャンスがこの場にある」
大阪薫英女学院 #5 三輪美良々

レポート
U18日清食品トップリーグ2024

「U18日清食品トップリーグ2024」がいよいよ開幕しました。アダストリアみとアリーナで開催予定だった試合が台風の影響で延期となり、9月6、7日の2日間が開幕戦に。初戦は今夏の全国高等学校総合体育大会(以下、インターハイ)で3位入賞を果たした昭和学院(千葉県)と、昨年度の「U18日清食品トップリーグ2023」で4位の好成績を収めた大阪薫英女学院(大阪府)による一戦となりました。

序盤から点の取り合いとなったこの試合。先行したのは大阪薫英女学院で、軽快なパス回しからインサイドにつないで確率の高いシュートを選択すると、オフェンスリバウンドでも奮闘しリードを奪います。しかし、第1クォーター中盤以降はインサイドを厚くケアした昭和学院のディフェンスを前にスコアが停滞。逆にパスミスから速攻を許すなど、17-23で第2クォーターに向かいます。しかし、その第2クォーターは一転、両チーム我慢の時間帯が続き、前半を終えて26-28と昭和学院が僅か2点のリードを取っていました。

試合の流れが傾いたのは第3クォーターでした。選手個々がマークマンを1対1でしっかりと守り、攻めては #4 幡出麗実選手(2年/168cm)が3ポイントシュートやミドルレンジシュート、#6 的場梨緒選手(2年/174cm)がオフェンスリバウンドや積極的なリングアタックを見せるなどして逆転に成功します。昭和学院も#5 前田珠涼選手(3年/165cm)を起点に付いていき、第3クォーターを終えて49-43と大阪薫英女学院がリード。第4クォーターに入っても流れを渡さず、最終的には13点差(最終スコア71-58)で粘る昭和学院を振り切りました。

中でも大活躍だったのが#5 三輪美良々選手(2年/177cm)です。この試合ではチーム初得点となったフックシュートをはじめ、インサイドでの連続6得点で序盤の流れを作りました。また、インサイドの得点のみならず、スピードのミスマッチと見れば果敢なドライブから得点を奪うなど、終わってみればゲームハイの29得点と11リバウンドを記録しました。

「(昭和学院のように)留学生がいないチームとの対戦では、強くポストプレーをしてどんどん走って、とにかく中での強いプレーでチームを引っ張っていくことを意識していました。逆に留学生がいるチームが相手のときは、今まではあまり決められなかった3ポイントシュートを狙ったり、シュートフェイクからのドライブを意識していこうと思っています」。試合後、三輪選手は今大会でのテーマを語りました。

今夏のインターハイでは体調不良やケガなどもあってコンディションが整わなかった三輪選手。それだけに「インターハイや近畿大会(第71回近畿高等学校バスケットボール大会)は、その大会が最後になる3年生もいる中で自分が潰してしまったという後悔がありました」と言います。ただ、同時に「でも、それをずっと後悔していても何もないかなと思ったので、とにかく今はまずU18日清食品トップリーグ。自分たちが成長を続けるチャンスがこの場にあるので、とにかくこの大会でしっかり勝ち切りたいです」と自身とチームの成長にフォーカスしながら頂点を目指す構えです。

彼女が万全のコンディションになったことでインサイドに安定感が生まれた大阪薫英女学院。安藤香織コーチも「三輪いるのといないのとでは全然違います」と三輪選手の存在の大きさを強調します。昭和学院には女子U18日本代表選出歴もある#8 山下笑伶奈選手(3年/181cm)ら実力派のインサイドプレーヤーがそろいましたが、強敵相手にも全く引けを取らないプレーを見せたことは三輪選手にとっても自信になったに違いありません。三輪選手は山下選手らとのマッチアップをこう振り返りました。

「たとえシュート決めれられなかったとしても、そこで落ち込んでいても意味がないと思います。チャレンジ精神を持ってプレーすることをずっと意識していたので、シュートが決まっても決まらなくても、次、次と何も考えずにとにかくプレーすることだけを考えて強くやりました」

チームも三輪選手自身も、このU18日清食品トップリーグ2024で大きく成長していくに違いありません。

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