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U18日清食品リーグ

金星に貢献したスコアラー
慶誠 #1 陽本麻生

レポート
U18日清食品トップリーグ2024

下呂交流会館アクティブ温アリーナ(岐阜県下呂市)で開催中の「U18日清食品トップリーグ2024」。9月28日(土)第3試合でインターハイ女王の京都精華学園(京都府)と同ベスト8の慶誠(熊本県)という好カードが実現しました。

試合は互いのディフェンスが目立つ展開で幕開けとなります。京都精華学園は強みである#18 ユサフ ボランレ アイシャット選手(3年/191cm)にボールを入れますが、慶誠#0 ロー ジョバ選手(3年/187cm)がうまく対応。その慶誠はアウトサイドでオープンを作りますが、京都精華学園は簡単にシュートを打たせません。そんな難しい局面の中で、リズムを掴んだのは慶誠でした。#25 笠夏菜選手(3年/172cm)が3ポイントシュートを射抜くと速攻からジョバ選手、#12 岸希選手(3年/161cm)がレイアップを沈め、リードを作ります。京都精華学園の得点はユサフ選手の7点のみ。慶誠が10点リードして第1クォーターを終えました。

続く第2クォーター、京都精華学園は思い切ってベンチスタート5人を起用し、流れに変化をもたらそうとします。しかし、慶誠はジョバ選手を軸に変わらずハードディフェンスを展開。#1 陽本麻生選手(2年/170cm)、#17 澤田樹奈選手(2年/163cm)の2年生コンビが3ポイントシュートを決めるなどで36-20として前半を終えました。

前半、京都精華学園のフィールドゴール成功率を17.6%(6/34)まで下げた慶誠は第3クォーター、3ポイントシュートが高確率で決まって21-12とスコアを伸ばし、25点のリードを持って第4クォーターを迎えました。最終クォーターに入ると、京都精華学園のエンジンがついにかかり始めます。

キャプテンの#4 林咲良選手(3年/165cm)の得点から11-2のランを作るなどでじりじりとその差を縮めていくと、残り5分で16点差とします。勢いで勝る京都精華学園は、その後も確率よく得点。残り2分を切ったところでついに58-67と1桁差にします。残り3分半から得点が止まっていた慶誠でしたが、岸選手が「とにかく最後まで頑張ろう」という声掛けもあって必死のプレーを展開。すると残り16秒、その岸選手がペリメーターに持ち込み、カットしてきた陽本選手にパス。さらにダイレクトで笠選手に渡ってレイアップを成功させて勝負あり。慶誠がインターハイ3連覇中の女王を69-61で退けました。

金星とも言える勝利でしたが、その瞬間、選手たちに笑顔はありませんでした。その理由は、「終わり方がよくなかったから、勝っても喜んでいる場合ではないです」と言ったジョバ選手の言葉が、選手たちの気持ちを表しています。澤田選手と共にチーム2番目の15得点をマークした陽本選手も、まず語ったのは「多く3ポイントシュートを打たれてしまいました。またインサイドに入った時、私と澤田でヘルプに行く約束でしたが、動けないことも多く普通なら取られない点も取られてしまいました」という反省でした。

それでも陽本選手が要所で決めた3本(試投数5本)の3ポイントシュートがなかったら、また違った展開になっていたかもしれません。実は、中学時代にはほとんど3ポイントシュートを打っていなかったという陽本選手は、「とにかくドライブという感じのプレーでしたが、高校ではプレッシャーも強くドライブだけでは勝負できません。どこからでも3ポイントシュートを打てるように練習してきて、結果、ドライブにも行けるようになってきました」と高校でのステップアップを説明します。

「自分の持ち味はジャンプシュートやドライブ。それとリバウンドでも貢献したいです。高さもあり、強い相手ばかりの中で、ドライブからのフローターも使い、怖がらずにどんどん攻めていきたいです」とさらなる成長を目指す陽本選手。「U18日清食品トップリーグ2024」の中で、慶誠に不可欠な“スコアラー”として大きく成長する予感がします。

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