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U18日清食品リーグ

「全国大会での借りを返す気持ちで戦った」
福岡大学附属大濠 #14 高田将吾

レポート
U18日清食品トップリーグ2024

10月5日(土)、飯塚市総合体育館(福岡県飯塚市)にて開催された「U18日清食品トップリーグ2024」で、地元の福岡大学附属大濠(福岡県)と美濃加茂(岐阜県)がぶつかりました。今夏の全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の準決勝でも対戦した因縁の対決とあって、会場は超満員。勝負の行方に注目が集まりました。

序盤から、点差の離れない熱のこもった展開となります。第1クォーター中盤、美濃加茂は#6 エブナ フェイバー選手(3年/203cm)が2ファウルとなったのを機に5人をフル交代。その後も2プラトン方式で、ベンチメンバーを積極的に起用しながら前半を戦います。一方の福岡大学附属大濠も、ベンチ出場の#6吉岡陽選手(2年/184cm)らが積極性を見せて対抗。両チームともに総力をぶつけて拮抗した試合を繰り広げ、結局、前半を終えて美濃加茂が僅かに3点リードしました。

試合が動いたのは第3クォーターです。福岡大学附属大濠は、「先生や仲間からペイントアタックが少ないと指摘され、後半は『もっとやらなければ』という意識でした」と言う#14 高田将吾選手(3年/189cm)が連続得点でチームをけん引。さらにチェンジングディフェンスも機能し、相手のミスから高田選手や#13 湧川裕斗選手(3年/181cm)が得点して徐々にリードを拡大します。61-53で最終クォーターに入ると、#4 勝又絆選手(2年/188cm)がリバウンドに気を吐いて流れを呼び込み、湧川選手の3ポイントシュートも続いて残り7分半にはこの試合最大の11点リードに成功しました。

しかし、美濃加茂も黙っていません。#5 後藤宙選手(3年/180cm)の3ポイントシュートや#7 関健朗選手(3年/177cm)のスティールなどで反撃。さらに後藤選手、#4 藤田大輝選手(3年/187cm)の3ポイントシュートで、残り3分には73-72と逆転に成功しました。その後はシーソーゲームになりますが、福岡大学附属大濠は「パスするつもりはなくて、エースとして絶対決め切ろうと思いました」と言う湧川選手が速い展開からドライブをねじ込み、残り57秒で1点リード。さらに残り19秒、#8 渡邉伶音選手(3年/206cm)がゴール下を決めて3点リードとしました。美濃加茂の同点3ポイントシュートは外れ、ここでタイムアップ。福岡大学附属大濠が、78-75でうれしいリベンジを果たしました。

福岡大学附属大濠は、開幕から4連勝と、出場チームの中で唯一全勝をキープ。特にこの試合は、湧川選手が23得点、高田選手が21得点、渡邉選手が17得点と、主軸の3年生トリオがバランス良く活躍しました。中でも、第3クォーターだけで14得点を挙げ、チームに流れを引き寄せたのが高田選手。自身では「本当は前半からもっと攻められたら良かったですが、後半ドライブに切り替えてうまくいったのは良かったです」と振り返り、「美濃加茂さんに負けてインターハイは悔しい結果だったので、その借りを返す気持ちで戦いました。福岡開催でたくさんの人たちが応援してくださり、それが力になりました」と、この試合への思いや感謝を語っていました。

高田選手はインターハイ後、「FIBA U18 アジアカップ 2024」や「Basketball Without Borders」など、海外で貴重な経験を積んできました。「力強さが全然違いましたし、1対1など見習うところがたくさんありました。自分はまだまだ成長できると思ったし、『自分でやろう』というマインドに変わったと思います」と、大いに刺激を受けた様子。片峯聡太コーチも「練習中からすごく前向きで、貪欲にチャレンジするようになりました」と、彼の変化を感じ取っています。今年は春先からケガでコンディションの調整に苦労していましたが、現在は順調に本来の調子を取り戻してきています。上り調子にある高田選手の活躍は、チームをさらなる高みへと押し上げることでしょう。「U18日清食品トップリーグ2024」残り3試合、全勝なるか見逃せません。

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