U18日清食品トップリーグ2024 後半戦 各チーム見どころ紹介
全国トップレベルの男女各8チームが、2か月半にわたって総当たり戦で頂点を競う「U18日清食品トップリーグ2024」。9月初旬の開幕から熾烈な戦いが繰り広げられてきましたが、いよいよ残り2週となりました。11月9日(土)、10日(日)は新潟市東総合スポーツセンター(新潟県)にて、11月15日(金)、16日(土)、17日(日)は国立代々木競技場 第二体育館(東京都)にて開催されます。
11月9日、10日の観戦チケットは、両日ともに予定枚数に達したため受付を終了しました。11月15日はインターハイ決勝カード、東山(京都府)vs.美濃加茂(岐阜県)の1試合のみ行われる予定で、現在申し込み受付中です。また、11月16日、17日の試合は有料チケットを販売中です。詳細は大会WEBサイト「会場で観る」からチケット詳細をご確認ください。
また、「U18日清食品リーグ公式YouTube」および「バスケットLIVE」(提供:ソフトバンク株式会社)などでも配信されます。日本中を“沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを、ぜひ会場または配信にてご観戦ください。
U18日清食品トップリーグ2024(男子)出場チーム紹介
開幕戦で開志国際を下し、インターハイ王者の東山から1点差で金星を挙げるなど、初出場ながら大きなインパクトを残している八王子学園八王子。敗れた試合も一桁差の接戦が多く、上位チームとも遜色ない実力を発揮しています。エースの十返翔里選手は9月の「FIBA U18 アジアカップ2024」を経て、さらに頼もしいスコアラーとして成長。また、司令塔の平原侑真選手も十返選手に次ぐ得点源として積極性を増しました。留学生とのコンビネーションも強化されつつあり、ラストゲームもチーム一丸となって爆発力を発揮したいところです。
前年のU18日清食品トップリーグ2023では、全勝優勝を経験した開志国際。今年は開幕戦から苦い敗戦を味わったものの、「FIBA U18 アジアカップ2024」に出場していた千保銀河選手もチームに合流し、順調に勝ち星を重ねています。粘り強いディフェンスから繰り出すアップテンポなオフェンスが持ち味で、ダブルキャプテンの平良宗龍選手、清水脩真選手ら、どこからでも3ポイントシュートを決められるのも大きな武器。地元の新潟県開催となる11月9日、10日の2試合も、最終日の東山戦も、見逃せない注目の戦いとなりそうです。
初出場の美濃加茂は、ケガ人にも苦しみ開幕は黒星スタートでしたが、ここまで3勝2敗で上位争いをしています。10月5日の福岡大学附属大濠戦は、3点差でインターハイのリベンジを許したものの、ベンチメンバーを積極的に起用するなど夏とは一味違った戦い方に手応えも得ました。阿吽の呼吸を見せる経験豊富なスタメンがチームの核にはなりますが、福田玲生選手をはじめ、セカンドユニットの成長もU18日清食品トップリーグ2024のテーマの一つ。チームスローガン「限りなき飛躍」の言葉どおり、まだまだ飛躍し続ける彼らに注目です。
主力に下級生も多い中、このU18日清食品トップリーグ2024で貴重な収穫を得ている藤枝明誠。ここまで八王子学園八王子、京都精華学園を接戦で下し、2勝4敗という戦績を残しています。司令塔の野田凌吾選手、大黒柱のボヌ ロードプリンス チノンソ選手という“3年生ホットライン”が土台となる中、成長著しいのが1年生の渡邊聖選手。入り出したら止まらないシュート力を武器に、自信を持ってプレーしています。各学年が力を合わせ、ラストゲームの福岡大学附属大濠戦も、チャレンジャーとして全力で挑みかかることでしょう。
U18日清食品トップリーグ2024に初出場の京都精華学園は、後半に逆転されて惜しくも敗れる試合が多かったものの、上位チーム相手にも自分たちの流れをつかむ時間帯は確実にあり、課題と手応えを両方得ています。夏のインターハイには東山に敗れて出場できなかった分、全国トップレベルの試合から選手たちも多くのものを吸収しているようです。長身PGの東郷然選手、スコアラーの新開温矢選手、インサイドで体を張るソロモン・レイモンド選手らがチームを引っ張り、ラスト1試合、八王子学園八王子にどんな戦いを見せるのか注目です。
インターハイ王者の東山は、ここまで2勝1敗。八王子学園八王子には1点差で敗れたものの、「FIBA U18 アジアカップ2024」から帰国した瀬川琉久選手もチームのバスケットにフィットし、ケガで一時抜けていた佐藤凪選手も戻ってきてチームは上り調子にあります。残り4試合はいずれも手強い相手で、特に11月10日は福岡第一と、15日は美濃加茂とのインターハイ再戦。相手はリベンジを狙って全力で向かってくるでしょう。タフな試合が続きますが、インターハイに次ぐ今季2冠目を目指し、負けられない戦いとなります。
福岡大学附属大濠は、ここまで4連勝と好調です。選手層が厚く、「FIBA U18 アジアカップ2024」で渡邉伶音選手、高田将吾選手が不在だった福岡第一との開幕戦も、3点差で勝利。さらには地元・福岡県で開催された10月5日の美濃加茂戦も3点差で勝ち切り、インターハイのリベンジを果たしました。帰国した渡邉選手、高田選手はオールラウンドなプレーにますます力強さが増し、さらにはキャプテンの湧川裕斗選手も、勝負強い3ポイントシュートで頼もしい得点源になっています。穴のない布陣で、残る3試合も全勝なるか目が離せません。
夏のインターハイで3位の成績を残した福岡第一は、開幕戦でライバルの福岡大学附属大濠に接戦で敗れたものの、それ以降は取りこぼしなく3連勝しています。2年生ながら強い責任感を持つ宮本聡選手、耀選手の2ガードを筆頭に、激しいディフェンスから繰り出される速攻は、分かっていてもなかなか止められません。また、キャプテンの八田滉仁選手も、ケガで一時抜けた時期もありましたが戻ってきて苦しい場面でチームを引っ張っています。U18日清食品トップリーグ2022以来、2年ぶりの王座奪還なるか、残り3試合が正念場です。
U18日清食品トップリーグ2024(女子)出場チーム紹介
U18日清食品トップリーグ2024に2年ぶりの出場となった昭和学院は、ここまで3勝2敗の戦績。インサイドの要となる山下笑伶奈選手を軸に、留学生を擁する東海大学付属福岡や慶誠を接戦で下し、確かな手応えを得ています。試合中もよくハドルを組んで選手たち同士で話し合い、後半に向けて戦いを修正しているのが印象的。3年生が縁の下の力持ちとしてチームを支える中、司令塔の藤松柚乃選手やオールラウンダーの石井杏奈選手ら、2年生ものびのびプレーしています。残り2試合、強敵の京都精華学園、桜花学園相手に全力で挑むことでしょう。
インターハイで準優勝という結果を残した岐阜女子。日本人選手5人で戦う場面も多い中、伝統の粘り強いディフェンスから素早いトランジションゲームを繰り出し、ここまで4勝1敗と着実に勝ち星を重ねています。攻防の要となる3年生の安藤美優選手のみならず、杉浦結菜選手や三宅香菜選手、小松美羽選手といった2年生も頼もしい存在。また、岡田紬葵選手らベンチメンバーの成長も、チームを勢い付けています。残り2試合は、現在同じ1敗の桜花学園、京都精華学園が相手。初優勝に向けて大勝負をものにできるか、両試合ともに目が離せません。
U18日清食品トップリーグ2022で優勝し、今年は2年ぶりに女王の座を奪還しようとしている桜花学園。ここまで3勝1敗で、大阪薫英女学院には3点差で惜敗したものの、ほかの3試合は点差を付けて快勝を収めています。特に堅いディフェンスが光り、平均56.0失点はリーグトップクラスの数字。オフェンスでは、攻撃型ガードの三國ソフィアエブス選手を起点に、エースの阿部心愛選手や大黒柱の白石弥桜選手がチームを引っ張ります。また、1年生にしてレギュラーを張る竹内みや選手も攻防にわたり成長中で、残り4試合も大きなカギを握りそうです。
昨年はインターハイ、U18日清食品トップリーグ2023、ウインターカップの全てを制して“高校3冠”を達成し、今年のインターハイも林咲良選手、ユサフ ボランレ アイシャット選手を軸に3連覇を成し遂げました。もちろんU18日清食品トップリーグ2024でも見据えているのは大会連覇です。ただ、追われる立場の中で初戦から接戦が続き、9月28日には慶誠に8点差で敗北。残りの3試合が、ますます負けられない状況となりました。特に最終日は岐阜女子とのインターハイ決勝の再戦。夏も白熱の試合だっただけに、必見のカードとなるでしょう。
初出場の京都両洋は開幕戦で初勝利を挙げて以降、悔しい連敗が続きましたが、岐阜女子に3点差、京都精華学園に2点差、昭和学院に3点差の惜敗と、上位チーム相手にも遜色ない実力を発揮しています。中でも強気なゲームメイクが光る岡田彩葉選手は、アシストランキングで首位を独走中。彼女を起点に、大黒柱のヴィクトリア ウビ オコイ選手や得点力の高い木谷夢菜選手、豊富な運動量を誇る杉山心月選手らがそれぞれの持ち味を発揮します。残すは慶誠とのラストゲーム。なかなか勝ち切れないもどかしさを、最終戦で払拭したいところです。
大阪薫英女学院は、U18日清食品トップリーグ2024で昭和学院、桜花学園相手にうれしい連勝スタートを切ったものの、そこから悔しい4連敗。ただ、下級生主体なだけに敗戦からも多くの収穫を得ています。得点源としてチームを引っ張っているのは、2年生エースの三輪美良々選手で、ディフェンスやリバウンドの面でも貢献度の高い選手です。1年生にして司令塔に抜てきされた杉山もも選手や、3ポイントシュートが光る2年生の幡出麗実選手も、試合を重ねながら成長中。秘めた爆発力を発揮して、最終戦を勝利で締めくくれるか注目です。
初出場の東海大学付属福岡は、開幕戦で桜花学園に苦い完敗を喫したものの、そこから徐々に調子を上げています。チーム内の競争も激しさを増し、9月21日の京都精華学園戦で良い働きを見せた1年生ガードの豊田麻莉選手が次の試合以降、スタメンに抜擢されるなど、インターハイとはまた違った形を試しながら戦っているようです。2年生エースの浜口ゆず選手は効率良く得点を量産し、チャラウ アミ選手も長い手足を生かしたリバウンドなどでチームに貢献。主力のほとんどが下級生なだけに、最終戦に勝ち切って自信を付けたいところです。
慶誠はU18日清食品トップリーグ2024に初めての出場ながら、ここまで3勝3敗と勝率は五分。9月28日にはインターハイ女王・京都精華学園相手に69-61で逃げ切り、価値ある白星を手にしました。軸となるのは絶対的司令塔の岸希選手と、得点、リバウンドランキングで現在首位を走る大黒柱のロー ジョバ選手の3年生コンビ。また、経験豊富な彼女たちに加えて2年生の陽本麻生選手や澤田樹奈選手もスコアラーとして積極性を増しており、インターハイから着実な成長が見られます。最終戦に勝って戦績を勝ち越すことができるか、見逃せません。
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