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U18日清食品リーグ

「追われることを楽しむ」姿勢で勝ち取った全勝優勝 日本航空(山梨)

レポート
U18日清食品 関東ブロックリーグ2023

3年目を迎えた「U18日清食品リーグ 関東ブロックリーグ」男子は、新たな一歩として関東バスケットボール協会が推薦するB.LEAGUEユースチームを加え、関東8都県の高校とサンロッカーズ渋谷U18の9チームで、8月27日から12月3日まで1回戦総当たりのリーグ戦を行いました。

大会を制したのは日本航空(山梨県)です。夏に初の全国制覇を成し遂げたチームは、このリーグ戦でも8戦全勝と強さを見せました。それでもキャプテンの福岡恭輔選手は「インターハイでも課題の残るゲームが多かった」と語り、山本裕ヘッドコーチもそれを認め、夏以降は「シュート力の向上と、ディフェンスのバリエーションを増やすこと」に取り組み、「U18日清食品リーグ 関東ブロックリーグ2023」の開幕を迎えたと話します。日本航空にとっては初めて参加する「U18日清食品リーグ」です。勝敗にかかわらず試合が続くのがリーグ戦ですが、「負けても次があるからと言って、負けていい試合はないので、それぞれの試合をしっかり戦うように心掛けてました」と山本ヘッドコーチは言います。それぞれの試合に課題を持って戦った結果が、8戦負けなしでの優勝に繋がったというわけです。

それでもすべての試合が思い通りに展開したわけではありません。福岡選手は5戦目の八王子学園八王子(東京都)戦が「苦しかった」と言います。「相手にペースを握られたまま試合が進み、結果として5点差で勝ちましたが(80-75)、悪い流れを修正できなかったことは、その後に向けて考えさせられるものでした」

日本航空は「追われる立場」になりましたが、八王子学園八王子との試合の後は、それさえも「プレッシャーに感じることなく、追われることを楽しむようにしよう」と、ミーティングで話し合ったそうです。それがチームの新たな成長を引き出し、全勝優勝の要因の一つとなりました。
U18日清食品 関東ブロックリーグレポート画像 一方で山本ヘッドコーチは、第7戦の文星芸術大学附属(栃木県)との試合が印象に残ったと話します。「文星芸大附の3ポイントシュートのアテンプトが多く、予想以上にハイスコアな試合になってしまいました(116-100)。それをうまく解決できなかったという点で、すごく印象的な試合でした」。リーグ戦は試合が多く、様々なスタイルのバスケと対峙することになります。そこでどうアジャストしていくか。選手だけでなくコーチもまた、リーグ戦を戦う中で様々な課題が出て、それを改善しようとすることでチーム全体がステップアップしていきます。山本ヘッドコーチは「すべてが解決できたわけではありませんが、それぞれの試合でチームが一丸になって解決しようと努力してくれたことが結果に繋がったのだと思います」と話します。

2位の土浦日本大学(茨城県)と3位の正智深谷(埼玉県)は、6勝2敗で並びましたが、直接対決で98-96と勝利した土浦日本大学が2位となりました。土浦日本大学は正智深谷戦以外にも、2点差以内の試合が2つあります。一方は勝ち、一方は負けていますが、そうした僅差の試合が彼らの技術や体力だけでなく、精神面もタフにさせていきました。拮抗したチーム同士の試合がいくつも続き、その経験が新たな成長を引き出すのもリーグ戦文化の特長です。


U18日清食品 関東ブロックリーグレポート画像

公益財団法人日本バスケットボール協会は、2021年度に「U18日清食品 関東ブロックリーグ」を新設し、2022年度に「U18日清食品 トップリーグ」を新設するとともに、「U18日清食品ブロックリーグ」を関東、東海、中国、四国の4つへと拡大しました。2023年度は東北、北信越、近畿を増設して全国7ブロックでの開催に。今後も「U18日清食品ブロックリーグ」は、トーナメント形式の大会とは異なる一定の試合数が確保された中で競技に取り組み、これまでとは異なる習慣を身につけ、試合に臨む準備を反復できる仕組みを構築することで、さらなる競技力の向上を目指していきます。

U18日清食品 関東ブロックリーグ2023 男子 順位表
1位 8勝0敗 日本航空(山梨県)
2位 6勝2敗 土浦日本大学(茨城県)
3位 6勝2敗 正智深谷(埼玉県)
4位 5勝3敗 八王子学園八王子(東京都)
5位 4勝4敗 拓殖大学紅陵(千葉県)
6位 4勝4敗 桐光学園(神奈川県)
7位 2勝6敗 文星芸大附属(栃木県)
8位 1勝7敗 サンロッカーズ渋谷U18(関東バスケットボール協会推薦)
9位 0勝8敗 桐生第一(群馬県)

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