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U18日清食品リーグ

スモールバスケに自信、大西祐「スピードでチャレンジしたい」
済美(愛媛県)

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品 四国ブロックリーグ2023
レポート

済美(愛媛県)は「U18日清食品 四国ブロックリーグ2023」の初戦で高知中央(高知県)に76-68で競り勝ちました。済美は全国大会の常連ですが例年サイズこそないものの、人とボールが動いて走り勝つスタイルのチーム。長身の留学生プレーヤーを擁する高知中央は強敵でしたが、まさに自分たちのバスケで走り勝ちました。
留学生プレーヤーとマッチアップしたのは171cmの相坂朋佳選手で、彼女がファウルトラブルになると166cmの1年生、渡邊結衣選手がマークに付き、20cm近いサイズ差がありながらも奮闘を見せ、オフェンスに転じるとスピードの利点を生かしました。

常にスピーディーに動いて試合のペースを上げ、3ポイントシュートを決めきるのがスモールバスケのポイントとなりますが、中川香一郎ヘッドコーチは「ディフェンスで40分間粘り強く戦えたのが良かったです」と勝因を語ります。高さの不利はあっても運動量で常に上回り、足を使った粘り強いディフェンスを徹底し、オフェンスリバウンドに飛び込む意識も持ち続けました。

U18日清食品 四国ブロックリーグレポート画像 オフェンスリバウンドについて中川コーチは「3ポイントシュートをたくさん打つのですが確率が低いので(笑)、リバウンドも参加しなければいけません。取れたのはやり続けたから。やり続けてくれたのが良かったです」と語ります。とはいえ、常に走り続ける中でリバウンドに飛び込んでいくことは簡単ではありません。それも走力を鍛える日頃の練習の成果でしょう。

第3クォーターには疲れから攻守のキレを失って高知中央の流れになったものの、第4クォーターに入ると選手交代も効いて運動量が復活。第3クォーターにはシュートの確率が落ちていましたが、それも試合の中で立て直しました。
キャプテンの大西祐選手は速攻の先頭を走り、迷わず3ポイントシュートを打ち切る姿勢でチームを引っ張りました。彼女は勝利の要因を、「何があっても慌てずに自分たちのペースで試合を進めたこと」と語ります。「接戦になった時に3年生がしっかり声を出してリードしようと思いました。慌ててしまったら悪い流れのままになってしまうので、シュートを決められても切り替えようというのを全員で意識していました」

U18日清食品 四国ブロックリーグレポート画像 済美はタイムアウトを取ると、中川ヘッドコーチが指示を出す前に選手同士でまず声をかけ合います。大西選手によれば「慌てずにいつも通りやろうという言葉がまず第一です」とのこと。まずは全員で落ち着いて、それからコーチのアドバイスを頭に入れて、試合に戻っていきます。
大会初戦、強豪相手にスモールバスケの良さを生かしての勝利は大きな意味があります。大西選手によれば新チームになって3ポイントシュートの精度が上がらずに苦しい時期が続きましたが、夏休みの練習で調子が上がってきたとのこと。
大西選手を始め済美の選手たちは、自分たちのスモールバスケに自信を持ち、迷うことなくプレーしています。「今年のチームも身長はあまり高くないですけど、それをデメリットと考えるのではなくてスピードでチャレンジしたい」と、今後に向けた抱負を語ってくれました。

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