1年生ガードの覚悟「強い“第一”を取り戻す」
中部大学第一 #6 西村謙槙
11月12日(日)、「U18日清食品トップリーグ2023」第6週2日日、オープンハウスアリーナ太田での第4試合では、中部大学第一(愛知県)と開志国際(新潟県)の試合が行われました。
1、2年生メンバーによる新チームで臨む中部大学第一は、試合開始から気迫のディフェスを展開。#6西村謙槙選手(1年/178cm)、#7清水祥敬選手(1年/196cm)がロングシュートで、#17ディクソン ジェームス選手(1年/171cm)がスピードを生かしたドライブで先に先にと得点していきます。
出足をくじかれた開志国際は#12千保銀河選手(2年/190cm)が引っ張って追撃。残り4分には#13平良宗龍選手 (2年/183cm)がレイアップの際に左足首を痛めて、コートを離れるトラブルが発生しましたが、#5中島遙希選手(3年/177cm)の活躍もあってリードを許しません。1ポゼッション差での我慢比べは第2クォーターに入っても続きましたが、開志国際は中島選手の連続得点をきっかけに流れを掴むと一気に2桁のリードを作り、53-39でハーフタイムを迎えました。
一度掴んだ流れは離さない開志国際。第3クォーターに入ると、中島選手がさらに輝きを増し、ドライブに3ポイントシュート、スティール、アシスト、リバウンドと止めることができない状態になります。中部大学第一は#4前田凌侑選手(2年/192cm)、ジェームス選手が連続して3ポイントシュートを決めますが、じわりじわりと点差が広がっていきます。第4クォーターでは#15ムアンバ ジョナサン選手(1年/205cm)がインサイドにタフさをもたらしたことで拮抗した展開になりましたが、開志国際が92-74で勝利を果たしました。
中部大学第一は前日の試合では、仙台大学付属明成(宮城県)のディフェンスに苦しんで敗戦。今日の試合では、自分たちからディフェンスで仕掛けることをテーマに臨んだと言います。第1クォーターでは良い展開を作れましたが、最終的にはチーム力の差が出る結果に。ガードの西村選手は「シュートの確率が落ちたのとリバウンドが拾えなくなったことが大きかったと思います」と敗因を指摘しています。
先週末に行われたウインターカップ愛知県予選決勝で敗れて3年生が引退。1年生にしてスタートとして出ていた西村選手は、その3年生からチームを託された存在です。「佐渡(樹也選手/3年/188cm)さんからは、『僕は気が強くて上級生など関係なくものを言えるところがいいところ』だと言っていただきました。そこは自信もって、コミュニケーションを大事にしようと思ってやっています」と言います。この試合でもコート上で、ベンチで、ハーフタイムで、積極的にコミュニケーションを取っている姿がありました。
西村選手には、大きな目標があります。それは「強い“(中部大学)第一”を取り戻すこと」。中部大学第一は2年前のインターハイで日本一になり、冬の全国大会でも準優勝や3位になるなど輝かしい歴史を持つチームです。覚悟を決めた1年生ガードによって、どんな化学反応が起こっていくのか。これからの中部大学第一に期待です。
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