「U18日清食品トップリーグ2023」は第4週を迎え、9月30日（土）に新潟市東総合スポーツセンターで3戦全勝の前回女王・桜花学園(愛知県)と千葉経済大学附属(千葉県)というインターハイ準々決勝の再戦が行われました。その際は桜花学園が83-66で勝利。千葉経済大学附属にとってはそのリベンジと共に1勝目を目指す試合となりましたが、試合開始から主導権を握ったのは桜花学園でした。

桜花学園の司令塔、#5黒川心音選手(3年／164cm)は試合開始からフローターに3ポイントシュートと積極的にシュートを放って連続得点。15-4という好スタートに貢献します。さらに#黒川選手はスティール、アシストをマーク。インサイドでは#5福王伶奈選手(3年／193cm)、#7深津唯生選手(2年／179cm)のツインタワーが好ディフェンスを見せたことでリードを2桁に広げていきます。

一方、得意とする早い展開を作りたい千葉経済大学附属は#7牧野琉依選手(2年／175cm)、#9高品里桜選手(3年／159cm)がフィジカルなディフェンスを展開。そこから#4角陽菜多選手(3年／177cm)がミドルレンジから、#5坂口彩花選手(3年／167cm)のレイアップを決めるなどで追い上げを見せました。しかし、ここで#9阿部心愛選手(2年／175cm)が連続シュートを成功させると再び流れは桜花学園へ。52-26としてハーフタイムを迎えました。
第3クォーター、千葉経済大学附属は#13メンディー シアラ選手(選手2年／182cm)をスタートから投入します。クォーター中盤、そのメンディー選手のシュートをきっかけに攻防で相手を苦しめましたが、その流れをキープすることができません。第４クォーター、桜花学園は開始から先発メンバーをコートに入れると再び主導権を握って、99-49で4連勝を飾りました。

この試合、桜花学園で特に光っていたのが黒川選手です。ポイントガードとして得点を演出するのはもちろん、オープンができないタイミングではドライブからシュート。さらにディフェンスではコート全体を見回して必要なところをフォローし、千葉経済大学附属のオフェンスの歯車を狂わせることに成功しました。
桜花学園はこの9月、「U18日清食品トップリーグ2023」に加えて海外遠征など、タフなスケジュールとなっていました。この試合前には長門明日香ヘッドコーチから「全員で力出し切り、タフにやりきろう」と話があったそうです。「積極的に攻めながら全員がアタックする気持ちを忘れずやろうと話していました」と言う黒川選手は、言葉どおりのプレーをスタートから見せたわけです。

長門ヘッドコーチは「積極的に声をかけて、リーダーシップもかなり取ってくれます。そのあたりは彼女に任せていますし、信頼しています」と黒川選手のキャプテンシーを称えます。桜花学園は#4田中こころ選手(3年／172cm)と黒川選手というダブルキャプテン制ですが、黒川選手は役割分担について「田中選手はどんどん点を取ってコート位で思い切り引っ張ってほしいです。辛い時にすごく頼りになる存在ですし、コート外では自分がフォローしてということを意識しています。田中選手が全部を出しきれない時は、自分がフォローして2人で引っ張っていきたいと思っています」と共に頑張ってチームを支えていきたいと語ってくれました。

その黒川選手と交代でコートに入ったポイントガード、#10齋田夢良選手(2年／167cm)は「キャプテンとして一番声を出してくれますし、ミスが少ない。いいところにパスができ、それだけでなく自分でもドライブやスリーポイントシュートをとか決めきれるところがすごくて尊敬しています」と黒川選手がチームにとって不可欠な存在であると語っています。

大会連覇も期待される桜花学園。残り4試合、キャプテンとして文字通りチームを盛り立てる黒川選手の活躍から目が離せません。

「U18日清食品トップリーグ2023」は「U18日清食品リーグ公式YouTube」と「バスケットLIVE」で全試合ライブ配信中です。（※バスケットLIVEはシステムメンテナンス等により、一部試合のライブ配信が行われない場合があります。）
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