「U18日清食品トップリーグ2023」9月30日の第2試合では近畿地区のライバルである京都精華学園（京都府）と大阪薫英女学院（大阪府）が対戦しました。ここまで京都精華学園は2勝0敗、大阪薫英女学院は1勝0敗で、リーグ戦の中盤戦から終盤戦にかけて勢いを付けるためにも、このライバル対決にぜひ勝利を収めておきたいところ。６月の近畿ブロック大会では大阪薫英女学院が僅か３点差という接戦で勝利を飾りましたが、インターハイでは京都精華学園が昨年に続く連覇、大阪薫英女学院は準決勝で桜花学園（愛知県）に惜しくも敗れ第3位という成績でした。

　そして迎えた今回の対戦は、#14橋本芽依選手（2年／167㎝）の3ポイントシュートでまず京都精華学園が先制。大阪薫英女学院も#4木本桜子選手（3年／167㎝）がレイアップを決め、スタートから両チームの攻防が交錯する展開となりました。しかし、大阪薫英女学院が6‐5とリードした場面から、京都精華学園は#5八木悠香選手（3年／178㎝）、橋本選手、そして#15ディマロ・ジェシカ選手（3年／188㎝）による連続得点で16‐6と一気にリードを奪います。

ここで、大阪薫英女学院の安藤香織コーチはタイムアウト。気持ちを切り替えた大阪薫英女学院は、そのタイムアウト明けに#7松本莉緒奈選手（3年／175㎝）の連続3ポイントシュートで息を吹き返し、第1クォーターは26‐24と2点差まで挽回。その後、第2クォーターから第3クォーターにかけては京都精華学園のジェシカ選手の高さの前に攻防で苦戦を強いられ、再び10点差を付けられる時間帯もありました。しかし、そんな追いかける立場の大阪薫英女学院に、もう一度流れを呼び込んだのは3ポイントシュートでした。

54‐64と10点のビハインドから始まった第4クォーター、大阪薫英女学院は#9岩井萌選手（2年／161㎝）、松本選手の連続3ポイントシュートで急追。そして、#13冨田涼々野選手（1年／172㎝）の3ポイントシュートで71‐70とついに逆転に成功。応援席からの力強い声かけにも後押しされ、大阪薫英女学院が81‐76で見事に今リーグ2勝目を挙げました。

　第1クォーターでのタイムアウトについて安藤コーチは、「インサイドに入られてしまうとどうしても厳しいので、ゲームプランとしてまずディフェンスでプレッシャーかける、そしてオフェンスがしっかり動くということを再確認しました。ディフェンスはいいスチールもありましたが、オフェンスはちょっとボールが止まってしまっていたので。ちょっとした気持ちの切り替えです」と振り返ります。その後の見事な立て直しは前述のとおり。安藤コーチも、「アウトサイドシュートがしっかり入れば追いついたり流れが変わる。今日は3ポイントシュートが鍵になるとは選手たちにも言っていました」と確信を持っていたようです。

その3ポイントシュートで今日の試合のキーマンとなったのは、やはり松本選手。スタッツを見るとチームハイの21得点を挙げています。そのうち3ポイントシュートは15得点、10投中5本を成功させ、実に50パーセントという高確率でした。松本選手はリバウンドでもチームハイの8本（オフェンス、ディフェンスとも4本ずつ）を記録し、攻防で大奮闘。

　そんな、チームを勢いに乗せる活躍を見せた松本選手は、「安藤コーチからもずっと言っていただいているのですが、大事な場面で“決めなきゃ”って思うと入らないので、自分が今まで練習してきたフォームを思い出し、“軌道に乗せる”ということを意識して打っていました」と語り、さらに「普段は島袋選手が中心となって得点面で引っ張ってくれて、それに自分たちは合わせるという感じだったのですが、それだけではやはり勝てないと思うので、もっと他の選手が得点できるように、自分もその1人として積極的に打っていこうと思います」と、今回の勝利を自信にさらに上を目指す決意を言葉にしてくれました。

「U18日清食品トップリーグ2023」は「U18日清食品リーグ公式YouTube」と「バスケットLIVE」で全試合ライブ配信中です。（※バスケットLIVEはシステムメンテナンス等により、一部試合のライブ配信が行われない場合があります。）
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