3ポイントシュートと声でチームを引っ張れる存在に
精華女子 #11 米森奈々心
「U18日清食品トップリーグ2023」第8週の2日目、精華女子(福岡県)はセンターのアキンデーレ タイウォ・イダヤット選手(1年/188cm)とフォワードの下川蒼乃選手(2年/174cm)という2人のインサイドプレーヤーを欠く中、ここまで無敗の桜花学園(愛知県)に挑みました。
序盤からリズムを作ったのは桜花学園で、#8福王伶奈選手(3年/192cm)や#6深津唯生選手(2年/178cm)の高さを生かしたインサイドプレー、さらには#9阿部心愛選手(2年/175cm)がアグレッシブなディフェンスから力強くリングにアタックするなどし、第1クォーターで17点のリードを奪います。
対する精華女子もフルコートでディフェンスに当たり、要所のドライブや3ポイントシュートでチャンスを作りますが、桜花学園はインサイドとアウトサイドを織り交ぜながらバランスよく得点し、じわじわとスコアが開いていきます。最終スコアは72-103となり、精華女子にとっては前日の京都精華学園(京都府)戦に続く悔しい連敗となってしまいました。
それでも、#11米森奈々心選手(2年/158cm)は下を向きません。「大事なところでシュートを決め切ってくるのは改めてさすがだなと思いました。相手のガードはピックが多くて、そこでズレを作られてしまいました。特にマッチアップしていた#4田中こころ選手(3年/172cm)はシュートがうまくてオーバーで守っても打たれてしまうので、そこで相手のスクリーンを弾き飛ばすくらいやらないといけないと思いました」と、強豪との対戦で学びもありました。
米森選手自身は、スタメン出場で26分23秒プレー。精華女子にとってのファーストポイントを左45度からの鮮やかな3ポイントシュートで射抜くと、直後のプレーでは3ポイントをおとりに使ってカウンタードライブから味方の得点をアシストするなど、6得点、2リバウンド、2アシストを記録。両チーム積極的に選手を入れ替えながら戦う中、唯一、前半戦をフル出場していました。
第3クォーター中盤に交代を告げられて以降はベンチから戦況を見守る時間が多かったですが、そこでも「試合を見ていて思ったことをすぐに伝えることを意識しています。プレーでは#9中釜光来選手(2年/156cm)のディフェンスを参考にしていて、フロントチェンジを絶対にさせないように手を出していますし、ボールマンへのプレッシャーは同級生ながらさすがだと思っています」と吸収する姿勢を崩しません。
現在はクイックリリースの3ポイントシュートを武器としてプレータイムを勝ち取っていますが、「オフェンスが止まってしまうところがあるので、しっかりとカッティングしたり、自分からスクリーンをかけるなどしてチームメイトをフリーにしたり、自分ももっと打てるチャンスを作っていきたいです」と課題も。
今後は「コート上で一番声を出して盛り上げていける選手になりたい」と、よりチームの中心として活躍していく構えです。その意味では全国制覇を狙えるレベルの強豪2校に挑んだこの週末は、貴重な経験になったことでしょう。最終週に相手は札幌山の手(北海道)。勝利を収め、トップリーグでの戦いを締めくくりたいところです。
「U18日清食品トップリーグ2023」は「U18日清食品リーグ公式YouTube」と「バスケットLIVE」で全試合ライブ配信中です。
また、スポーツナビでも一部試合を配信しております。日本中を “沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを是非会場、または配信にてご観戦ください。
この記事をシェアする