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U18日清食品リーグ

垣内大和「いつもバスケの話をしています」
高山西(岐阜県)

レポート
U18日清食品 東海ブロックリーグ2024

昨年の「U18日清食品 東海ブロックリーグ2023」では全勝優勝を収めた高山西。今年の「U18日清食品 東海ブロックリーグ2024」についても打江勇太朗ヘッドコーチは、「2年生と1年生も含めた新戦力にチャンスを与えて、練習でやってきたことをどれだけ出せるかをポイントにやっています。勝ちを目指す中で結果を出して、自信をつけてもらいたい」との目標を掲げて臨んでいます。

インターハイ出場を逃した高山西は、それからここまでチームの総合力アップに力を注いできました。このリーグ戦は、その成果を示す場です。2年生のシューティングガード、垣内大和選手はベンチからの出場で、周囲の期待に応える活躍を見せました。

高山西の特長は身長204cmのアデルシ ジェシー選手、身長200cmのオカプ チネドゥ選手という2人の留学生プレーヤーの高さと力強さ。垣内選手はゴール下で良いポジションを取った彼らにタイミング良くパスを入れて勝負させるだけでなく、彼らのスクリーンを呼んでのピック&ロールや3ポイントシュートなど多彩なオフェンスの起点となりました。

U18日清食品トップリーグ レポート画像

初戦では沼津中央に82-49と快勝、続く第2戦では県立津工業を大接戦の末に振り切って88-81で勝ち、2連勝と好スタートを切りました。2試合いずれも垣内選手は勝利に貢献しているのですが、「相手のプレッシャーに負けてしまって、思い切りの良い攻めができない部分があります。相手の手が出てきてもボールを振ったり、腕で切ったりする負けないプレーを出したいです」と、まだまだ反省が多い様子です。

「この2試合で感じたのは、練習の質はもっと高めなきゃいけないということです。練習でも意識はしているのですが、ディフェンスする側がもっとしっかりと圧を掛けて、それに対してオフェンスが戦うことで、こういった公式戦のプレー強度を普段から出せるようにしたいです」

垣内選手のコート上での立ち居振る舞いで目立つのは、留学生プレーヤーとのコミュニケーションの多さ。特に同じ2年生のチネドゥ選手には常に多くの言葉を掛けながら、良いプレーをすれば拍手を送り、悪いプレーがあっても背中を叩いて励まします。

「ファウルだと思ったところで笛が鳴らなかったり、トラベリングだと思っていないところでトラベリングを取られたり、そういうことがあるとすぐ熱くなってしまいます。そこで声を掛けてあげればみんな気分良くプレーできるし、それでチームの雰囲気も良くできます。留学生は高さがあって強力な選手ですが、大事な試合になればなるほど熱が入って周りが見えなくなりがちなので、気付いたらすぐ声を掛けるようにしています」

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垣内選手とチネドゥ選手は学校の同じクラスで、普段からいつも一緒だそうです。「歴史の時間は別の教室で日本語の特別授業を受けたりするんですけど、英語や数学は同じ授業を受けています。チネドゥはバスケが大好きなので休み時間はいつもバスケの話をしていますね」

NBAの話題で盛り上がることもあれば、自分たちのプレーをどうすべきかの議論になることも。「こういう時はこう動いたらいいんじゃない?」、「そうじゃない、こうだよ」といった話をいつもしているからこそ、2人のピック&ロールは息がピタリと合ったものになるのでしょう。

「僕はチネドゥに『そうじゃないよ!』っていつも怒られてばかりです。でも、僕も自分の意見はしっかり伝えるようにしています」。そんな会話の積み重ねが、2人のプレーの精度を高めていきます。きっと今も、2人はこの2試合を振り返りながら「こういう時はこう動いたらいいんじゃない?」、「そうじゃない、こうだよ」と盛り上がっていることでしょう。

「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報

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