2024.08.30

「U18日清食品九州ブロックリーグ2024」
九州のレベルの高さを示す大会が8月31日開幕

プレビュー

U18日清食品九州ブロックリーグ2024

「U18日清食品九州ブロックリーグ2024」初開催

初開催となる「U18日清食品九州ブロックリーグ2024」は、8月31日に鹿児島県総合体育センターで開幕し、12月1日まで男子36試合、女子28試合を実施します。出場チームは各県のバスケットボール協会から推薦された男女8チームに、男子ではB.LEAGUEクラブ U18チームとして琉球ゴールデンキングス U18が加わります。

「U18日清食品トップリーグ2024」に男子では福岡大学附属大濠（福岡県）と福岡第一（福岡県）、女子では東海大学付属福岡（福岡県）と慶誠（熊本県）の4チームを送り出しているのは、九州ブロックのレベルが高いからこそ。「U18日清食品九州ブロックリーグ2024」でも、レベルの高いチームがしのぎを削る熱戦が続くことが期待されます。

八女学院「すべての試合に勝って優勝したい」

九州学院（熊本県）はインターハイが9年連続、ウインターカップは8年連続出場と全国大会の常連。九州各地から能力のある選手が集まり、田中洋平ヘッドコーチの下で戦術的な引き出しの多い組織的なバスケを展開します。対戦相手のバスケをしっかりスカウティングして、その裏を突くようなプレーを実践できるバスケIQは、一発勝負のトーナメントよりもこの「U18日清食品九州ブロックリーグ2024」で真価が発揮されそうです。

延岡学園（宮崎県）には身長205cmのンジェシェキ選手、206cmのフェヤムスタファバンバ選手と強力な留学生プレーヤー2人がいますが、その強みをさらに引き出すのが195cmのパワーフォワード、内田悠介選手のオールラウンドなプレーです。留学生プレーヤーに頼らずリバウンドやルーズボールに身体を張り、彼らにディフェンスの注意が引き付けられれば自分が主役になるプレーもできます。今年のインターハイでは実力を出し切れず初戦敗退を喫しましたが、3年生に主力が揃う勝負の年だけに、この「U18日清食品九州ブロックリーグ2024」で確たる結果を出したいところです。

八女学院（福岡県）は福岡大学附属大濠と福岡第一の壁に阻まれ、全国大会出場は福岡県に3つの出場枠があった2022年のウインターカップ1度きり。それでも「バスケ王国」福岡の才能ある選手が集まり、留学生プレーヤーも擁することで「U18日清食品九州ブロックリーグ2024」でサプライズチームとなる可能性を秘めています。蒲澤琢巳ヘッドコーチは「福岡県の代表として出場するからには、すべての試合に勝って優勝したい」と意気込みます。

県立小林は「日本一速いバスケ」を目指す

女子では精華女子（福岡県）がこれまでの実績で頭一つ抜け出している印象です。今夏のインターハイでは留学生プレーヤーを含め主力にケガが相次ぎ、何とか大会には間に合いましたがコンディションが万全ではなく、またリハビリが主となってしまったためにチームとしての戦い方を突き詰めることができませんでした。それだけに、この「U18日清食品九州ブロックリーグ2024」は、チームとしての練度を高め、勝ち癖を取り戻す場となります。女子U17日本代表の主力としてこの7月にFIBA U17女子ワールドカップ2024を戦った清藤優衣選手には、個人の活躍はもちろんチームを引っ張るリーダーシップが期待されます。

県立小林（宮崎県）は高さでは劣っても平面のバスケで上回るべく、スピードと運動量を生かした「ディフェンスでもオフェンスでも日本一速いバスケ」を目指すチーム。オールコートで強度の高いプレッシャーを仕掛けて相手のターンオーバーを誘い、そのままトランジションに持ち込むスピーディーな切り替えは迫力満点。強気で攻めるエースの栁田緋莉選手を始め、主力の多くが三股中で全中やJr.ウインターカップを戦った仲間で、その息の合った連携にも注目です。

「U18日清食品九州ブロックリーグ2024」では、トーナメント形式の大会とは異なる一定の試合数が確保された中で競技に取り組み、これまでとは異なる習慣を身につけ、試合に臨む準備を反復できる仕組みを構築することで、さらなる競技力の向上を目指しています。熱く戦う選手たちを、是非会場でご覧ください。