峯田倖成「チームに流れが来ていない時こそ自分で」
北陸(福井県)
「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024」が9月22日に開幕し、北陸は開幕戦で帝京長岡(新潟県)をホームに迎えました。昨年は「U18日清食品トップリーグ2023」に出場した北陸にとって、「U18日清食品 北信越ブロックリーグ」への参加は初めてのこと。チームを率いる久井茂稔ヘッドコーチは、「夏のインターハイの反省でもありますが、残り10分間のタフさをもう一度詰めていきたい」と今大会のテーマを語ってくれました。
久井ヘッドコーチは、この時期が学校行事やウインターカップ予選、選手によっては代表活動など多忙であることを挙げた上で、それでもなお「まずこの期間に公式戦があることで選手のモチベーションが上がります」と大会に参加する意義を感じています。
「それに、選手はここから先もこういうタフな経験をしていくわけですから」。それは、選手たちが北陸を卒業した後もバスケを続け、今の日本バスケ界でキャリアを築いていくことを見据えての言葉です。「大学生になったら会場はもっといろいろな場所になって遠征が増えます。土日に試合をして間の水曜日にゲームが入ったり、スケジュールはもっとタフになります。こういったリーグ戦でタフな状況も含めて経験できることが、選手にとっては良い勉強になります」
帝京長岡との試合には62-70で敗れましたが、激しいディフェンスから流れをつかむシーンが何度も見られました。その中でも攻守に渡って積極的なプレーでチームを牽引していたのが、3年生の峯田倖成選手です。得点が停滞した時は1対1からの3ポイントシュートを決めたり、時にはドライブでディフェンスを引き寄せてスペースを作ったり、ディフェンスでもスティールから速攻に繋げるなど、素早く正確な判断を下すことでチームに刺激を与え続けました。
久井コーチも「ずっとタフに、コンスタントにいろいろな戦い方をしてくれていました。彼のそういうところがチームの支えになっています」と峯田選手の安定したプレーを称えます。
その峯田選手は「この『U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024』は初めてなので、どんな感じかワクワクしていました」と話します。チームを牽引する積極的なプレーについては「コーチから『困った時は僕か古西(大陽)がやれ』と指示が出ています。チームが止まった時は2人でチームをまとめて点を取りに行くように言われているので、チームに流れが来ていない時こそ自分でやるように意識しました」と続けます。
「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024」はまだ開幕したばかりです。峯田選手は試合を重ねる中で伸ばしたい部分をこう語ります。「今日のようにボールを持てない時間帯が多い試合では、まずはオフボールの動きを意識すること。3ポイントシュートやジャンプシュートの精度をもう1段、2段階上げていきたいです」
久井ヘッドコーチが掲げた「残り10分間のタフさをもう一度詰めていきたい」というテーマは選手にも浸透しており、峯田も「やっぱり最後の1点、2点を争うシーンの勝負強さ。今後は自分がそういうところをやっていくので、そこを見てほしいです」と力強く語りました。
チームが良い時間帯も悪い時間帯も笑顔でプレーする峯田選手。バスケを楽しむ姿勢について質問すると「お母さんからずっと『試合は楽しんでやりなさい』と言われているので、そこは続けるようにしています」と明かしてくれました。ただ、それもチームを鼓舞する意味があります。「僕が暗くなったらチームも停滞してしまいます。だから常に楽しもうと意識しています」
「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報
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