• 日清食品
  • カップヌードル

U18日清食品リーグ

小泉孝介「フィジカルを生かした戦い方を意識できた」
船橋市立船橋(千葉県)

レポート
U18日清食品 関東ブロックリーグ2024

船橋市立船橋は2年ぶりの出場となる「U18日清食品 関東ブロックリーグ2024」の開幕を、自チームの体育館で迎えました。「昨日まではなんとなく開幕の実感がなさそうでしたが、今朝になって体育館周りの装飾をしたことで一気にやる気が上がったようです」。星野拓海ヘッドコーチは選手たちの様子を振り返ります。

普段の練習場をひと味違う会場に変えた装飾効果も手伝ってか、船橋市立船橋は攻守にレベルの高いプレーを見せ、文星芸術大学附属(栃木県)との初戦に72-56で勝利しました。キャプテンの菊田瑛暉選手ら主力の何人かがコンディション不良で欠場していましたが、出だしから激しいプレスディフェンスで相手のミスを誘い、イージーな得点へと繋げます。試合経験の少ない選手が多く出場していても、チームが追求する「泥臭いバスケット」を表現するべく奮闘していました。

もう一つ際立っていたのは、部員たちの体格です。ベンチ入りメンバーはもちろん、会場受付やモッパーなどの裏方メンバーも含め、船橋市立船橋の部員たちはお尻や太ももの筋肉が大きく発達しており、それはリバウンド争いなどの肉弾戦で大きなアドバンテージを生み出していました。

U18日清食品 ブロックリーグ レポート画像

千葉ジェッツでのプロ経験を持ち、昨年から船橋市立船橋を指導する星野ヘッドコーチは身体作りについてこう説明します。「私がチームに入るまでは、トレーニングは選手たちが自主的に行っていて、ケガ人も少なくありませんでした。それで千葉ジェッツ時代のツテでストレングス&コンディショニングコーチに身体作りの指導を依頼し、チームとしてトレーニングに取り組み始めました。冬の時期は平日の練習のうち2日をトレーニングにあて、土日も午前は練習、午後はトレーニングというスケジュールです。例年は遠征を組んでいた時期のトレーニングとあって選手たちは不安を感じたかもしれませんが、目に見えて成果が現れてきたことで、今は自信を持って取り組めていると思います」

この試合で公式戦で初めてのスタメン出場を果たした小泉孝介選手も、トレーニングの効果を実感しています。試合後、「昨日もトレーニングでかなり追い込んだので、筋肉痛がすさまじいです」と笑った小泉選手は、トレーニングに本格的に取り組み始めて以降、ベンチプレスのマックスが10kg近く増えたと明かし、自身の持ち味としているアグレッシブなオフェンスリバウンドの時などに、身体作りの効果を実感すると話しました。

「フィジカルで負けていると感じることは少なくなりましたし、ケガもかなり少なくなりました。今日の試合でもドリブルで翻弄するより自分からまずは身体を当ててマークマンにストレスを与えるという、フィジカルを生かした戦い方を意識できたと思います」

U18日清食品 ブロックリーグ レポート画像

菊田キャプテンの控えのフォワードとしてプレーする小泉選手は、8月のインターハイでは1分ほどしか出場機会を得られませんでした。「インターハイは夢の舞台だったし、福岡に入ってからの練習でも調子が良かったので、もう少し出られるかなと思っていたんですが、悔しかったです」

その悔しさをバネに、ディフェンスとディフェンスリバウンドという課題を克服し、オフェンスリバウンドなど得意なプレーを伸ばすという新たな目標を立て、以降の練習にコツコツと取り組んできました。今回のチャンスは念願かなって手に入れたもので、「練習の時から気持ちの準備はできていました」と初スタメンにも気持ちは落ち着いていました。

2月の関東新人戦は1試合、5月の関東ブロック大会は2試合で大会を終えたことで、今年の船橋市立船橋は強豪チームとの試合経験が不足しています。だからこそ、小泉選手はこの「U18日清食品 関東ブロックリーグ2024」を楽しみにしていました。「今回貴重なチャンスをもらったので、自分の課題を克服し、長所を伸ばす大会にしたいです。そして2つ上の先輩と同じように優勝したいです。自分たちは関東ベスト8が最高位ですが、もっと上を狙いたいし、先輩たちに追いつきたいです」

「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報

この記事をシェアする

レポート一覧へ戻る