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U18日清食品リーグ

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西川琉花「自分より格上の選手と戦う経験ができた」
県立岡豊(高知県)

レポート
U18日清食品 四国ブロックリーグ2024

県立岡豊は「U18日清食品 四国ブロックリーグ2024」を1勝6敗の7位で終えました。11月9日の最終戦の相手はライバルの高知中央(高知県)で、42-96と大敗を喫しましたが、今回は経験を積ませることを重視して下級生主体のチームで戦っています。

絶対的なエースの伊藤知里選手がケガもあって出場できない中、エース依存の課題を克服すべく、経験の浅い1、2年生も含めた他のメンバーで戦いました。川井文雄ヘッドコーチは「ケガ人が多く出てしまっているので、コンディションを管理しつつ試合に出ていない選手に経験を積ませたり、ここを強化する、ここをレベルアップするというポイントを時期に応じて変えながら戦ってきました」と話します。

ここで自信を付けた一人が、2年生の西川琉花選手です。1年生からベンチ入りを果たすもここまで出場機会に恵まれませんでしたが、今回の「U18日清食品 四国ブロックリーグ2024」でチャンスを与えられました。「スタートの選手たちが最初に出て、その後に私たちが出ていました。自分より格上の選手と戦う経験ができて、私もチームも成長できたと思います」と西川選手は大会を振り返ります。

U18日清食品 四国リーグ レポート画像

キャプテンを務める藤岡由名選手も、下級生チームをサポートする側に回りました。キャプテンとして、大会を通じたチームの成長をこう語ります。「ケガでメンバーががらりと変わることもありましたが、この『U18日清食品 四国ブロックリーグ2024』のおかげで思い切ってチャレンジする気持ちがチーム内に生まれました。エースの伊藤選手もプレーできず、いつもと違うバスケでしたが、そこで何を徹底すべきかの話し合いができて、チームの結び付きも強まりました」

普段はエースとして得点にチャンスメークにリバウンドにとフル回転の伊藤選手は、この大会には出場しませんでしたが、ベンチに入ってスコアを付けたり、他の選手にアドバイスを送ったりする姿が印象的でした。「今回は他の選手たちが頑張る姿をずっと見ていました」と語る伊藤選手は、普段アグレッシブにプレーしているだけに、ベンチにいることはもどかしかったはずですが、大会を通じて仲間たちの姿を頼もしく感じたと言います。

「3年生が頑張るのはもちろんですが、2年生や1年生がコートに出た時に、チームのために何とか貢献しようと自分の精一杯の力を出そうとしている姿を見て、この『U18日清食品 四国ブロックリーグ2024』でみんな大きく成長したと実感しています」

U18日清食品 四国リーグ レポート画像

今回は勝敗という意味で結果は出ませんでしたが、「四国の高いレベルの選手と公式戦の緊張感の中で戦えることは、特にあまり試合に出ていない選手にとってすごく良い経験値になりました」と川井コーチは言います。「他のチームもいろいろ考えてやりくりしながらだと思いますが、チームのレベルアップに貴重な機会になっています」

県立岡豊は去年から伊藤選手や藤岡選手が主力を務め、彼女たちが3年生となった今は「同じメンバーでやってきた経験が1年分多いので、ピンチの時でも話し合って通じ合う部分が他のチームよりも大きいと思います」と伊藤選手が話す一体感が強みとなっています。そこに「U18日清食品 四国ブロックリーグ2024」で下級生が経験を積むことで、チームはさらにレベルアップしました。

「U18日清食品 四国ブロックリーグ2024」で良い経験を積んだ西川選手は、県立岡豊バスケ部にとって初の県外選手で、愛知県の弥富中の一員として全国中学校体育大会(全中)を経験しています。ちょうど高校生になるタイミングで父親の転勤で愛知県から高知県に引っ越すことになり、「バスケはもうやめようと思っていたのですが、高知でもう一度頑張ることにしました」と県立岡豊に入学しました。

まだ主力の座をつかんだわけではありませんが、川井コーチによれば「トップレベルの環境を知っているので、練習中に『こんなのじゃダメ』と言える意識の高さがあり、チームに新しい風を吹かせてくれます」と、彼女に今まで以上の存在感を発揮してほしいと期待を寄せています。西川選手を始めとする下級生が上級生主体のチームに食い込んで活躍するようになれば、県立岡豊はさらにレベルアップできます。

「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報

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