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U18日清食品リーグ

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杉本陽飛「明徳義塾に来て本当に良かったです」
明徳義塾(高知県)

レポート
U18日清食品 四国ブロックリーグ2024

明徳義塾は「U18日清食品 四国ブロックリーグ2024」最終日となる11月9日の高知(高知県)戦を残して、6試合すべてに勝利して優勝を決めていました。ただ、この全勝優勝が懸かった最終戦は、思いがけず大きな意味を持った試合となりました。

最終戦の5日前、明徳義塾は高知県予選の決勝で敗れ、ウインターカップ出場を逃したのです。1本のシュート、1本のリバウンドで勝敗が分かれる大接戦を落とし、チームは失意の底へと叩き込まれました。キャプテンでエースの杉本陽飛選手は「負けた実感が沸かなくて、すぐにこの試合があることは分かっていたんですけど、気持ちがフワフワしていました」と明かします。

「でも、ずっと下を向いていても仕方ないし、前を向いて次に進んでいかないと悔いなく終われません。次の日にチームで集まった時、最後は『U18日清食品 四国ブロックリーグ2024』でしっかり勝ってタイトルを取って終わろうとみんなで話しました」

U18日清食品 ブロックリーグ レポート画像

明徳義塾の3年生は15人。ちょうど「U18日清食品 四国ブロックリーグ2024」でのエントリーメンバー数と同じです。いつもは主力としてプレーしている下級生がこの日はサポートに回り、3年生全員がユニフォームを着て戦ったのが高知との一戦であり、彼らの高校バスケ最後の試合となりました。

これまでベンチに入ることのできない選手も試合に出るため、そうなるとチーム力が落ちて高知の反撃を浴びる場面もありましたが、杉本選手は「まずは全員が出ることが目標で、本当は圧勝したかったんですけど最後そこまではいけませんでしたが、みんな思い切り自分のプレーは出せたと思います」と語ります。

「この『U18日清食品 四国ブロックリーグ』に僕たちは1年目から出場しているので、最後のチャンスで優勝したいと思っていました。自分たちの代で高校3冠を目指して、それは達成できなかったんですけど、この大会があってすごくありがたいです」

U18日清食品 ブロックリーグ レポート画像

高知との試合は接戦となり、最後に試合を託されたのは3年生の中でもあまり試合に出ていないメンバーでしたが、全力プレーで粘りを見せ、リードを守りきって83-78で勝利しました。中村哲大ヘッドコーチは「こうやって最後に3年生で戦って、全員にプレータイムを与えることができました」と安堵の笑みを見せ、「彼らの高校バスケの最後が、こうして勝って、表彰式で終われて良かったです」と語りました。

しかし、杉本選手はまだしばらくは部活を続けるつもりです。「ウチの下級生はオフェンスで点が取れなくてもディフェンスで負けん気を出して頑張ることができて、そこは僕たちにはない長所なので、どんどんやってほしいです。でも技術はまだ足りないので、僕らがもう少し部活に出て、下級生の練習を手伝おうと思っています。僕らが果たせなかった目標は後輩たちに託したいです」

杉本選手は高校1年の途中に転校してきた選手ですが、明徳義塾バスケットボール部として高校バスケ生活を全うしました。「後から入った僕を受け入れてくれて、キャプテンまで任せてくださった中村先生やチームメートには本当に感謝しています。自分がそうやってチームを引っ張る役割をやれたのも周りの人たちがいたからこそだと思います。明徳義塾に来て本当に良かったです」

「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報

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