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U18日清食品リーグ

U18日清食品 四国ブロックリーグ2024 男子 レポート
勝利にこだわった明徳義塾(高知県)が3年目の挑戦で初優勝

レポート
U18日清食品 四国ブロックリーグ2024

「U18日清食品 四国ブロックリーグ2024」では、明徳義塾(高知県)が7戦全勝で初優勝を飾りました。大会3年目、今の3年生は1年生の時からこの大会を経験してきました。キャプテンを務める杉本陽飛選手は、「ずっと出場してきて、最後は優勝したいと思っていました」と大会に臨んだ気持ちを明かします。11月9日の最終戦は15人いる3年生が全員ベンチ入りし、全員出場で高知(高知県)を83-78で破り、全勝優勝とともに有終の美を飾りました。

3カ月の長いリーグ戦を、いつもはプレータイムの少ないメンバーや下級生にチャンスを与え、新たな選手起用や戦術を試しながらどのチームも戦いましたが、その中で大切なのは『いかに勝ちにこだわるか』です。トーナメントではないので負けても次があり、様々な挑戦ができますが、勝利にこだわってプレーしなければ良い習慣は身に着きませんし、チームの成長にも繋がりません。明徳義塾はどの試合でも勝ちにこだわり、強度の高いプレーを続けて7つの勝ち星を積み上げました。

中村哲大ヘッドコーチは「3年生のおかげです。下級生の頃からこの大会を経験している今の3年生が、勝つことを意識していました」と話します。「チームの半分はそういった主力を使い、残り半分で下級生にチャレンジさせるようにしたことで、軸はブレないまま戦うことができ、3年目の成果になったのだと思います」

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6勝1敗で2位となった尽誠学園(香川県)の色摩拓也ヘッドコーチも、「リーグ戦なので負けても次がありますが、簡単に負けるわけにはいかない」という意識を持って「U18日清食品 四国ブロックリーグ2024」を戦っていました。「過去2年と同様に、メインの選手がいる中で次の選手たちがどれだけ自立してくれるかが大会のポイントになります。メインの選手を外した途端に流れを持っていていかれたり、逆にチャンスをもらった選手は頑張っているのに、メインの選手が緊張感を欠いたりと、そういう難しい部分はあります」

そんな難しい舵取りの中でも、新戦力の台頭がありました。2年生の坂東航選手はインターハイではローテーションに入っていませんでしたが、「U18日清食品 四国ブロックリーグ2024」ではチャンスを得て奮起し、2年生エースの金山颯選手が出ていない時間帯にチームを引っ張る活躍を見せました。

「金山がいない中でリーダーシップを取らなければならず、そういう役割に慣れていないので上手くこなせない部分もありましたが、だからこそこの大会で経験を積ませてあげたい」と色摩ヘッドコーチは言います。坂東選手に限らず、多くの選手たちがこの大会で得た新たな経験を次のステップへと繋げています。

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県立海部(徳島県)は1勝6敗と結果は出ませんでしたが、こちらも多くの下級生を公式戦の緊張感あるコートに立たせることで経験を積ませ、チーム全体の底上げに成功しました。「県大会の決勝レベルの試合が経験できるので、特に経験の少ない選手にとってはレベルアップになります」と堀江崇夫ヘッドコーチは言います。

特に今年は1年生の田中虎翔選手がこの「U18日清食品 四国ブロックリーグ2024」で自信を付け、夏まではベンチ入りしてもプレータイムはあまりなかったところからスタメンに定着し、ウインターカップの県予選決勝でも主力の一員として県立城東(徳島県)撃破に貢献しました。

新田(愛媛県)の玉井剛ヘッドコーチも「負けから学べることはあります。『勝てば良し、負けたら何もない』ではチームの積み重ねになりません」と言います。自分たちが取り組んできたプレーを試合で試し、勝っても負けても学びを得て次に繋げていくことでチームは成長します。新田は4勝3敗で大会を終えましたが、玉井ヘッドコーチは「速さと粘りと繋がり、この大事な3つを試すことができました」とチームの成長に手応えを感じていました。

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U18日清食品 四国ブロックリーグ2024 男子 順位表

1位 7勝0敗 明徳義塾(高知県)
2位 6勝1敗 尽誠学園(香川県)
3位 4勝3敗 県立高松商業(香川県)
4位 4勝3敗 県立城東(徳島県)
5位 4勝3敗 新田(愛媛県)
6位 2勝5敗 高知(高知県)
7位 1勝6敗 県立海部(徳島県)
8位 0勝7敗 県立松山工業(愛媛県)

「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報

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