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U18日清食品リーグ

山下小春「この大会がみんなの自信に」
れいめい(鹿児島県)

レポート
U18日清食品 九州ブロックリーグ2024

れいめいは11月10日に行われた精華女子(福岡県)戦で54-114と大敗しましたが、この1試合の中だけでも選手たちの変化と成長が確認できるゲームとなりました。

れいめいはセットプレーがとても多いチームで、「U18日清食品 九州ブロックリーグ2024」ではプレーの精度を上げることと経験を積むことをテーマにしています。しかし、キャプテンでガードを務める山下小春選手が「精華女子とは練習試合をしたことがあるので戦えると分かっているはずなのに、やっぱり『精華女子』という強豪の名前に弱気になってしまった部分がありました。それが第1クォーターに繋がってしまったと思います」と言うように、出だしで相手に圧倒され9-34で第1クォーターを終えました。

時間がたつにつれて人とボールが連動して動くようになり、シュートも決まり始めますが、出だしで大きく点差を離されたことが最後まで響きました。それだけに松永真至人ヘッドコーチは「出だしの部分でもっとやれたとは思います」と試合を振り返ります。「鹿児島県内ではドリブルバスケットで通用していますが、このレベルでは1対1の前にオフボールで崩すことを意識しないといけません。選手たちもそれは分かっていたので、後半はしっかりボールが回るようになり、パッシングからのバスケットで効果的な1対1を仕掛けられるようになりました」

U18日清食品 ブロックリーグ レポート画像

セットオフェンスを特徴とするチームのポイントガードとして、コート上で様々な判断を下してゲームメークをする山下選手は、文字通りの『コート上の指揮官』としてチームを牽引しています。

セットプレーの数が多ければ多いほど手札が増えますが、一瞬の判断力やチームとしての遂行力など求められることも多くなる中で、山下選手は「同じプレーは使わないように意識しています」と語ります。

「3ポイントが当たっていたら3ポイントを打つセットプレーを選択しますが、ダイブが少なかった時はペイント内に入るエンドスローインのプレーを選択したり、コート上での指示出しを楽しんでいます。練習の時も新しいセットプレーを教えてもらったら、次はそれに何を組み合わすことができるかを考えて、そこから次へと発展させることが好きなんです。いろいろと考えたことをみんなに伝えて実践していくのが楽しいです」

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「U18日清食品 九州ブロックリーグ2024」は今年が初開催。これまで「なんで九州はないんだろうと思っていました」と率直な気持ちを明かす山下選手は、今年の開催を知ってとてもうれしかったそうです。「初めて聞いた時は『やったー!』となりました。自分が出たかったのもそうですし、後輩たちには出るだけではなく『U18日清食品トップリーグ』を目指してほしいです」と言います。

そんな今大会での収穫に山下選手は『自信』を挙げました。「各県の強豪チームのディフェンスをドリブルで抜いてシュートまで繋げたり、崩して3ポイントシュートを打ち切ることができるようになってきました。何よりもこの大会ではドライブする時にクリアアウトを意識していて、成功することも多くなってきています。この大会でできるんだから、がみんなの自信になって、以前よりもよくやるようになっています」

ここまで1勝4敗と負け越してはいますが、試合はまだ残っています。山下選手は「自分たちは鹿児島県を代表して出場させてもらっています」と、責任と覚悟を語ります。「ただ経験を積むだけではなくて、勝ちにもこだわらないといけないです。あと2試合残っているので、勝つための内容をしっかり考えて、2試合とも勝ちに行きたいです」

「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報

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