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U18日清食品リーグ

U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024 男子 大会レポート
自信をつけた北陸学院(石川県)が全勝で初優勝

レポート
U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024

「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024」の男子では、北陸学院(石川県)が4試合すべてに勝利して初優勝を果たしました。カギとなったのは11月16日、ともに2勝同士の帝京長岡(新潟県)との一戦。チームで連携の取れたディフェンスで前半を失点わずか16で切り抜けると、帝京長岡に流れがいく終盤にも崩れずに踏みとどまり、55-48で価値ある1勝を収めました。

翌17日の最終戦で対戦したのは前年王者の東海大学付属諏訪です。終盤にミスからリードを失って土壇場で追い付かれるも、延長戦に入る時点で「切り替えよう」と選手たちが声を掛け合い、最後の5分間を上回って78-74で接戦を制しました。延長にもちこませずに第4クォーターでしっかり勝ち切るのが理想ではありますが、濱屋史篤ヘッドコーチは「ウチにとっては今シーズン初めての延長でしたが、ミスがあっても最後まで気を抜かずに戦い抜けた、それで勝てたのはすごく大きな経験となります」と、選手たちの頑張りを称えました。

「去年は3年生のプレータイムが多くて、当時の2年生、つまり今の3年生は試合経験がほとんどなかった選手たちです。だから彼らは3年生になっても『自分たちは谷間の世代』というコンプレックスがあるところからのスタートでした。インターハイでも美濃加茂(岐阜県)相手に良いゲームはできたのですが、結果としては2回戦負けで、自分たちの実力に疑心暗鬼といったところでした」

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濱屋ヘッドコーチが「谷間の世代じゃない」、「もっとやっていける」という意識を植え付けようとし、選手たちはひたむきに練習に取り組んできましたが、試合で結果が残せなければ自信は身に着きません。そんな北陸学院にとって、この「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024」は、コンプレックスを払拭する大会となりました。

北陸学院は今年から留学生プレーヤーを擁し、新たなプレースタイルを取り入れたチーム作りをしているところ。各県から集まる強豪チームに勝ち、全勝して優勝できたことは、全国レベルでも十分に戦えるという自分たちの立ち位置を確認し、自信に繋がる成果となりました。

北陸学院はディフェンスのチームです。個々のハードワークがチームとして連動するディフェンスからトランジションで走るスタイルは、それぞれの選手が自信を付けたことでさらに安定し、よりハードに戦えるはずです。

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帝京長岡は昨年の「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023」に続いて3勝1敗の2位に終わりました。キャプテンの八幡花之輔選手は、「僕たちはインターハイに出場できなくて、全国大会を経験していない中で、強豪チームと公式戦で戦える場を設けてもらい、そこでチャレンジできたのはすごく良かったです」と言います。「僕は試合に出る機会もそう多くないのですが、短いプレータイムでも絶対にチャンスを逃さずに自分のプレーを貫くことを意識しました」

帝京長岡の柴田勲ヘッドコーチは2年目の大会を終えた手応えをこう語ります。「このリーグのレベルになると、フィジカルの強さで『この選手なら行ける』と思って試してもなかなか上手くいかない難しさがありますが、良い結果が出なくてもチームに持ち帰って改善すればいいんです。選手のモチベーションも上がりますし、すごく貴重な機会になっています」

また、「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024」に伴う遠征も選手たちには良い経験になります。北陸の久井茂稔ヘッドコーチは「大学生になったら会場はもっと遠征が増え、スケジュールも厳しくなります。それを経験できることが選手にとっては良い勉強になります」と言い、帝京長岡の柴田ヘッドコーチも「チームで移動して宿泊する。旅館で靴を揃えるところから高校生にとっては良い勉強になるので、こういう機会はありがたいです」と語りました。競技力の向上はもちろん、様々な機会に接して経験を積むことで人間力も高まります。選手たちの今後の活躍が楽しみです。

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U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024 男子 順位表

1位 4勝0敗 北陸学院(石川県)
2位 3勝1敗 帝京長岡(新潟県)
3位 2勝2敗 東海大学付属諏訪(長野県)
4位 1勝3敗 北陸(福井県)
5位 0勝4敗 高岡第一(富山県)

「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報

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