男女各8チームのU18世代トップチームが、世代最強の称号を目指す「U18日清食品トップリーグ2025」。ここではその出場選手の中から、必見の注目プレーヤーを紹介していく。第5弾は、今大会初出場となる男子・鳥取城北、女子・日本航空北海道から、それぞれハロルド・アズカと庵原有紗をピックアップ。
今夏、鳥取城北は創部史上初となるインターハイ優勝を果たした。その中心にいたのが、ハロルド・アズカである。
出場が危ぶまれるほどの右膝の痛みを抱えながら、「どんな痛みも関係ない、死ぬ気でやるつもりという気持ちでした」とアズカ。初戦からプレータイムを制限しつつも要所で活躍を見せ、特に決勝では24得点、11リバウンド、4ブロックと全てにおいてゲームハイのスタッツを残し、チームを頂点へと導いた。
彼の魅力は、何と言ってもプレーの多彩さ。相手の留学生と張り合うゴール下でのパワフルな攻防はもちろん、3ポイントシュートも積極的に狙い、相手のプレスには巧みなハンドリングで対応する。「好きな選手は、自分と同じくらいの身長で何でもできるジェイソン・テイタム(セルティックス)」と話し、高い理想を持ってさらなる万能型を目指している。
また、ひとたびコートを離れれば、流ちょうな日本語と陽気な性格で周囲を惹き付ける存在。今年はダブルキャプテンの一人として、コート内外でリーダーシップを発揮しているところも彼の魅力と言えるだろう。
まずは膝のケアが最優先となるが、インターハイでうれしい金メダルを手にしたアズカは「U18日清食品トップリーグ2025」でも優勝を狙う。「(インターハイは)100%じゃなかった。足が治ったらハンドリングやドライブも見せたい」と語っており、まだまだ秘めた力を発揮しそうだ。
創部から僅か3年でインターハイ準優勝という快挙を成し遂げた日本航空北海道。その原動力となったのが、チームの絶対的エースであり、仲間からの信頼も厚い庵原有紗だ。得点、リバウンド、ブロックショット、さらにはハイポストからのアシストと、攻守にわたり多彩な役割を担い、チームをけん引した。
庵原の最大の武器は、180cmの長身から繰り出される美しいジャンパー。高さがあるだけにそのシュートは相手にとって非常に止め難く、庵原はインターハイでも5試合平均23得点という安定した活躍を見せた。特に決勝の序盤、チームがなかなかリズムに乗れない時間帯に、5本連続でジャンパーを沈めたのも彼女。惜しくも優勝には届かなかったが、強気なプレーで全国に強烈な印象を残した。
1年生の頃から全国の舞台で経験を積み重ねてきた庵原は、2年生になった昨年「FIBA U17女子バスケットボール ワールドカップ2024」にも出場し、世界6位を経験。こうした貴重な経験を糧に、年々急速な進化を続けている。今大会が初出場となる「U18日清食品トップリーグ2025」でも、試合を重ねる中でさらなる飛躍が期待できるだろう。
北海道という土地柄もあって、これまでは全国の強豪校に遠征して対戦する機会が限られていた。しかし、名門校が集結する「U18日清食品トップリーグ2025」は、多くの学びを得るのにまたとない機会だろう。夏の銀メダルのさらに上を目指す日本航空北海道、そしてチームをけん引する庵原の活躍に注目したい。
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注目選手が出場する本大会は、開幕週(HAPPINESS ARENA)、第4週(豊田合成記念体育館 ENTRIO)、最終週(国立代々木競技場 第二体育館)の試合においてチケットを販売 (高校生以下は無料)し、その他の日程は事前にチケット申込 (無料) をいただくことで、どなたでもご観戦いただけます。なお、チケットはJBA LINE公式アカウントでお受付しますので、お友だち追加してチケットをご購入・お申込ください。
また、熱気あふれる会場の模様をより多くの皆様にお届けできるよう 「U18日清食品リーグ公式YouTube」 と、 「バスケットLIVE」 では全試合配信が決定しております。日本中を “沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを放送・配信でもご観戦ください。
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