現在B.LEAGUEやWリーグで活躍している選手の中には、高校時代にU18日清食品トップリーグやU18日清食品ブロックリーグを経験した者たちもいる。
本記事では、そんなU18日清食品リーグの“OB・OG”に、当時の思い出や学びについて振り返ってもらう。第1弾は、デンソーアイリスの薮未奈海選手。
現在20歳の薮未奈海選手は、7月に行われた「FIBA女子アジアカップ2025」でフル代表として初めてFIBA主催大会に出場。大舞台でも物怖じせず、特にグループリーグでは初戦と第2戦でそれぞれ19得点、15得点を挙げるなど、持ち前の得点力を発揮した。
そんな彼女は八雲学園高校出身。3年生だった2022年度は、アップテンポなハイスコアゲームを得意とするチームの中でエーススコアラーとして活躍した。そして同年は、U18日清食品関東ブロックリーグに出場。5戦2敗で準優勝という結果を残し、チームとしても個人としても大きな成長を遂げた。
当時を振り返り、「関東の強豪校と試合を積み重ねられたのは、チームが強くなるうえで大きなステップだったので、とても貴重な大会だったと思います」と薮選手。特に印象に残っているのは、「厳しい試合が続く中で『一つになって戦おう』という気持ちが強くなり、チームの結束力が高まったこと」。長丁場の大会を仲間と協力して戦い抜く意義を実感したという。
リーグ戦の経験は、高校卒業後も大いに役立っている。「国際大会やWリーグではリーグ戦が当たり前。勝っても負けても次の試合が続く中で、1試合ごとに全力を尽くす気持ちは変わりませんが、どうしても良かったり悪かったりという波が出てきます。その波をどれだけ小さくできるかが長期戦のポイントだと思うので、試合経験を積むことはとても大切」と話す。
最後に、U18日清食品リーグに挑む全国の高校生たちへ「リーグ戦を通して、好不調の波をいかに小さくできるかがチームとしても個人としても重要だと思います。結果にとらわれず、1試合1試合を自分たちらしい試合にできたらいいんじゃないか」とアドバイス。また観客に向けては「今の高校バスケは力が拮抗していて、どのチームが勝ってもおかしくない状況。どの試合も予想がつかない展開になると思うので、そこが面白いところだと思います」と大会の魅力を語ってくれた。
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