「U18日清食品ブロックリーグ」は今年、これまで全国9ブロックごとの開催から8グループ制となり、他地域との公式戦機会および拮抗する試合の実現を図るため制度を改編しました。都道府県の代表枠に加えて、「チーム登録数枠」と「U18日清食品ブロックリーグ2024成績枠」で選出された出場チームは、男女とも各グループ8チームの計128チーム。男子では高校だけでなくB.LEAGUEクラブ U18チームも加わります。
グループDの男子は8月24日、山梨学院大学第2体育館での國學院大學久我山vs富田、山梨学院vs桜丘の2試合で開幕します。山梨学院は今年のインターハイに初出場を果たしたチームで、指揮を執るのは江﨑悟コーチ。長らく桜丘のコーチを務め、日本代表として活躍する富永啓生選手など数多くの選手を育てました。桜丘を率いる水越悠太コーチも江﨑コーチの教え子であり、開幕戦が『師弟対決』となります。
グループDの女子は8月30日、八戸学院大学での盛岡白百合学園vs鵠沼で開幕します。このグループDに入った浜松開誠館の三島正敬コーチと四日市メリノール学院の稲垣愛コーチは、昨年の『FIBA U17女子バスケットボールワールドカップ』での日本代表でアシスタントコーチを務めるなど、世代別代表で一緒に戦ってきた間柄。この2人の対戦も楽しみです。
藤枝明誠は過去2年は「U18日清食品トップリーグ」に参戦していましたが、今年は3年ぶりに「U18日清食品ブロックリーグ」を戦うことになりました。2022年に初開催となった「U18日清食品 東海ブロックリーグ2022」で、藤枝明誠は優勝を飾っています。この時にチームの指揮を執るようになって間もない金本鷹コーチは「いろんなことを試しながらも、それを言い訳にせず戦う気持ちを持ちなさい」と選手に伝えました。その姿勢を体現して優勝を勝ち取った経験がチームの自信に繋がりました。
野津洸創選手、渡邊聖選手と去年から主力を務めた選手が残る今年のチームは大きなポテンシャルを秘めていますが、夏のインターハイでは2回戦敗退。この「U18日清食品ブロックリーグ2025」でチームを大きく成長させ、3年前のように自分たちのバスケへの自信を強めることが今大会の目標となります。
3年前の「U18日清食品 東海ブロックリーグ2022」で、その藤枝明誠と5勝1敗で並びながら、直接対決の差で2位となったのが富田です。昨年は6勝2敗で名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18と1勝差の2位と、惜しくも優勝を逃していますが、エースの関川唯大選手を筆頭にクオリティの高い選手が揃う今年の「U18日清食品ブロックリーグ2025」では初優勝を勝ち取りたいところです。
鵠沼は開催初年度となる2021年から「U18日清食品 関東ブロックリーグ」に4年連続で出場しています。留学生不在の鵠沼は例年、サイズの大きい選手のいないチームですが、攻守に走力を生かしたポジションレスのスタイルをこの大会で磨き、全国の強豪と渡り合ってきました。夏のインターハイではベスト16進出。その力をこのリーグ戦でどこまで高められるかが問われます。同時に、鵠沼の選手たちは毎年「自分たちには寮がないので、みんなで泊まってお互いの理解を深められる遠征が増える」と、この大会を楽しみにしており、今年も『チームの絆』を深めることでしょう。
安城学園は桜花学園、県立岐阜商業は岐阜女子と、インターハイやウインターカップでの優勝経験の豊富な強豪を同じ県内に抱えています。全国で勝負する以前に「まずは県で勝つ」ハードルが相当に高いチームにとって、この「U18日清食品ブロックリーグ」で全国の強豪と対戦できるのは貴重な機会。逆に言えば、全国の強豪が相手でも臆する理由はありません。自分たちのバスケを思い切って出す戦いぶりが求められます。
「U18日清食品ブロックリーグ2025」では、トーナメント形式の大会とは異なる一定の試合数が確保された中で競技に取り組み、これまでとは異なる習慣を身につけ、試合に臨む準備を反復できる仕組みを構築することで、さらなる競技力の向上を目指しています。熱く戦う選手たちを、是非会場でご覧ください。
富田高等学校(岐阜県)
藤枝明誠高等学校(静岡県)
桜丘高等学校(愛知県)
四日市メリノール学院高等学校(三重県)
つくば秀英高等学校(茨城県)
國學院大學久我山高等学校(東京都)
東海大学付属相模高等学校(神奈川県)
山梨学院高等学校(山梨県)
県立岐阜商業高等学校(岐阜県)
浜松開誠館高等学校(静岡県)
安城学園高等学校(愛知県)
四日市メリノール学院高等学校(三重県)
矢板中央高等学校(栃木県)
八王子学園八王子高等学校(東京都)
鵠沼高等学校(神奈川県)
盛岡白百合学園高等学校(岩手県)
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