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U18日清食品リーグ

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天野心晴「強豪相手にも苦しい時に踏ん張れる力を」倉吉北(鳥取県)

レポート
U18日清食品ブロックリーグ2025 グループF

昨年の「U18日清食品 中国ブロックリーグ2024」の女子で鳥取城北(鳥取県)が優勝したことで、「U18日清食品ブロックリーグ2025」には鳥取県から2チームが出場します。こうして初出場となった倉吉北(鳥取県)は、8月31日の初戦で松徳学院(島根県)と対戦しました。

この試合のティップオフを前に、長田瑠奈コーチは「自分たちよりも格上の各県1位チームと対戦するので、どんな展開になってもチャレンジ精神を忘れずに。ウチは高さがないのでディフェンスを中心に速いバスケを目標に挑みたいです」と意気込みを語りました。

試合が始まると倉吉北はコーチの言葉通り、オールコートでプレッシャーを与え、ダブルドリブルや3秒バイオレーションを誘発していきます。さらに相手にリバウンドを取られてもボールを下げた瞬間を見逃さずにティップするなど、チーム全員がボールへの執着心を発揮してリードを奪います。

しかし、相手は3大会連続でインターハイに出場し、このリーグ戦も3大会連続出場の常連チームです。松徳学院がディフェンスの強度を上げると、倉吉北のパスは通らなくなり得点が停滞し、拮抗した展開に持ち込まれます。

その中でも多くの時間帯で1、2ポゼッションのリードを保っていましたが、第4クォーター残り約5分時点で逆転を許し、追いかける展開に。試合序盤から攻守に走り続けた倉吉北はスタミナ的にもかなり厳しい状況となりましたが、ここからもう一度奮起します。試合序盤のようなハードワークと積極性を取り戻し、ブリッツを仕掛けて相手のミスを立て続けに引き出し、シュートを打たせません。そしてターンオーバーからの速攻を得点に繋ぎ、最終スコア68-60で勝利しました。

初戦を勝利で終えた倉吉北の選手たちは大喜び。長田ヘッドコーチは「今日は10人で回しましたが、スターティングメンバーではない選手たちがしっかりと頑張ってくれました。みんなが繋いで体力を温存できたから、最後にスターティングメンバーがあそこまで頑張ることができました」と選手を称えます。

倉吉北は粘り強いディフェンスだけでなく、ウォーミングアップ中の声出しや試合中にコミュニケーションを取る姿が印象的でした。長田ヘッドコーチは言います。「声が出ると自分自身を鼓舞できるしチームの気持ちも上がるので、声出しは練習中から徹底しています。それにウチは県外生がいるわけでもなく、みんな鳥取県の子たちです。私たちが勝つためには、チームの共通理解を持つこと、コミュニケーションを取ることが大事だと選手には常に伝えています。それを今日はしっかりと選手たちが体現してくれました」

チーム1のスコアラーで副キャプテンでもある3年生の天野心晴選手は「接戦が続きましたが、自分たちの強みであるディフェンスからのブレイクを出せたので良かったです」と言うと、こう気を引き締めます。

「今日はブリッツを仕掛けてブレイクができました。逆に中を簡単に割られてシュートを打たれる場面もあったので、次はもっとカバーを速くしてチームディフェンスができるようにしたいです。個人的には接戦の中で決め切れるシュート力をもっと身に着けていきたいです」

今回対戦した松徳学院は隣県ということもあり練習試合などで対戦経験がありますが、この先は三田松聖(兵庫県)や福岡大学附属若葉(福岡県)など、対戦経験がない強豪との試合もあります。天野選手は「他のチームは全国大会を経験していますが、この大会を通して強豪相手にも苦しい時に踏ん張れる力を身に着けたい」と意気込みました。

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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