「U18日清食品ブロックリーグ」は今年、これまでの全国9ブロックごとの開催から8グループ制となり、他地域との公式戦機会および拮抗する試合の実現を図るため制度を改編しました。都道府県の代表枠に加えて、「チーム登録数枠」と「U18日清食品ブロックリーグ2024成績枠」で選出された出場チームは、男女とも各グループ8チーム、合計128チーム。男子では高校だけでなくB.LEAGUEクラブ U18チームも加わります。
グループBの女子は9月7日、星槎レイクアリーナ箱根での土浦日本大学vs船橋市立船橋、星槎国際湘南vs鵬学園で開幕します。関東の1都5県のチームに、北海道から札幌山の手、石川県から鵬学園を加えた8チームのリーグ戦となり、他地域との公式戦の機会が増えています。
グループBの男子は9月14日、日立柏体育館でのサンロッカーズ渋谷 U18vs駒澤大学附属苫小牧で開幕します。こちらは関東の1都5県のチームに、北海道から駒澤大学附属苫小牧、愛知県から名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18が加わり、B.LEAGUEクラブ U18チームが3チーム集まるグループとなっています。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18は昨年の「U18日清食品 東海ブロックリーグ2024」に参加し、7勝1敗で初優勝を果たしました。昨年のチームでキャプテンを務めた今西優斗選手は、B.LEAGUEユースでは経験できない留学生とのマッチアップの機会を喜び、「高校バスケはユースよりフィジカルでアグレッシブなので刺激になりました。毎試合学ぶことだらけでした」と語り、戦術遂行能力を生かし、チーム一丸で勝ち取った優勝を誇りました。その今西選手は今秋開幕の2025-26シーズンではU22枠選手としてトップチームの一員となります。
駒澤大学附属苫小牧は、昨年が初開催となった「U18日清食品 北海道ブロックリーグ2024」を4戦全勝で優勝しています。昨年は北海道のチームだけが集まるリーグ戦で、田島範人コーチは「北海道のベスト4クラスが集まって試合をする機会は数えるほどしかありません」とこの機会を歓迎しましたが、今年は他ブロックとのリーグ戦となって関東での試合が何度も組まれています。他地区のチームとの対戦経験が成長のきっかけになるのはもちろん、遠征を繰り返すことでチームの結束が高まるなど、どんな化学反応が起きるのか楽しみです。
湘南工科大学附属と県立日川は「U18日清食品ブロックリーグ」初出場となります。県立日川は県予選の決勝で敗れてインターハイ出場を逃しているだけに、全国の強豪やB.LEAGUE U18チームとの戦いが良い経験になることでしょう。湘南工科大学附属も2年ぶりにインターハイに出場したものの初戦敗退。柳ヶ浦の留学生とマッチアップしながら35得点を挙げたエースの山田哉登選手の活躍が期待されます。
女子では土浦日本大学と八雲学園、鵬学園がインターハイでベスト16進出を果たしており、高いレベルで拮抗したリーグになることが期待されます。鵬学園は昨年冬のウインターカップでベスト8と躍進。留学生が卒業して新チームになっても、エースの山本弥音選手を筆頭にフィジカルの強さを生かした気迫のディフェンスからトランジションに持ち込んでの3ポイントシュートと、攻守にメリハリのある戦いで会場を沸かせることでしょう。
インターハイでの八雲学園は、絶対的なエースのテウ・アダマ選手が1回戦で53得点16リバウンド、2回戦で60得点26リバウンドと大活躍を見せましたが、3回戦で経験豊富な精華学園に自慢の得点力を封じ込まれて敗れました。高木優子コーチが「まだまだこれからのチームです」と語ったように、チームはディフェンス力をさらに高める必要があり、アダマ選手もまだ2年生で連携には改善の余地があります。守備力を高め、リバウンドから走れるチームへと成長できるか。このリーグ戦が大きな挑戦となります。
札幌山の手は町田瑠唯選手や東藤なな子選手など日本代表で活躍する選手を多数輩出した名門ですが、2023年創部の日本航空北海道が強力なライバルとして台頭し、今夏のインターハイ出場を逃しました。その日本航空北海道はインターハイで準優勝と躍進し、「U18日清食品トップリーグ2025」に出場します。札幌山の手としてはライバルに追い付くべく、「U18日清食品ブロックリーグ」で全国大会レベルの経験を積み、「粘り強いディフェンスから走り勝つ」札幌山の手の伝統のバスケに磨きをかけます。
文星芸術大学附属高等学校(栃木県)
埼玉栄高等学校(埼玉県)
千葉ジェッツ U18(千葉県)
サンロッカーズ渋谷 U18(東京都)
湘南工科大学附属高等学校(神奈川県)
県立日川高等学校(山梨県)
駒澤大学附属苫小牧高等学校(北海道)
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18(愛知県)
土浦日本大学高等学校(茨城県)
埼玉栄高等学校(埼玉県)
船橋市立船橋高等学校(千葉県)
八雲学園高等学校(東京都)
星槎国際高等学校湘南(神奈川県)
日本航空高等学校(山梨県)
札幌山の手高等学校(北海道)
鵬学園高等学校(石川県)
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