• 日清食品
  • カップヌードル

U18日清食品リーグ

NEW

「責任持ってプレーしなければ」 帝京長岡 #9 藤田珀

レポート
U18日清食品トップリーグ2025

「U18日清食品トップリーグ2025」第2週が、9月6日に栃木県の日環アリーナ栃木で開催され、第2試合に仙台大学附属明成(宮城県)と帝京長岡(新潟県)が顔を合わせました。仙台大学附属明成は今夏の令和7年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)でベスト4に入り、2年ぶり3回目の「U18日清食品トップリーグ」出場、帝京長岡はインターハイベスト8、「U18日清食品トップリーグ」には3年ぶり(2回目)に戻ってきました。仙台大学附属明成は東北ブロック、帝京長岡は北信越ブロックの今年度王者でもあります。

序盤は、仙台大学附属明成の選手が良く動き、ディフェンスの隙をついた合わせのプレーなどで優勢に試合を運びます。対する帝京長岡は、#15 ジョベ パ マリック選手(1年/202cm)の高さを生かし、また#7 赤澤翔心選手(3年/180cm)の速攻などで付いていきます。第1クォーター終盤に赤澤選手のドライブで逆転し、#6 田巻彪雅選手(3年/187cm)が3ポイントシュートで続くなど18-15でリードを奪いました。

第2クォーターに入ると仙台大学附属明成の#6 新井慶太選手が3ポイントシュートを決め、22-22と同点とします。この流れを嫌った帝京長岡はタイムアウト。それでも流れが変わらないと見るや、#14 トゥレイ モモドゥ選手(1年/200cm)に代えて、一時ベンチに下がっていた#9 藤田珀選手(2年/189cm)を投入しスモールラインナップを試みます。すると足を使ったディフェンスからの速い展開で加点。さらに藤田選手が積極的にドライブを仕掛けてフリースローを得るなど、流れをつかんでいきます。ジョベ選手がコートに戻った後も藤田選手が3ポイントシュートを決め、帝京長岡が42-34と点差を広げて前半を折り返しました。

後半に入り、再びインサイドと赤澤選手を中心に攻める帝京長岡に対し、仙台大学附属明成も3ポイントシュートを軸に付いていきます。63-59と帝京長岡が僅かにリードして迎えた最終クォーター。仙台大学附属明成は#12 三浦悠太郎選手(3年/188cm)が立て続けに得点を奪って逆転し、さらに#11 佐藤颯太選手(3年/188cm)の3ポイントシュートなどで一気に流れをつかみます。

帝京長岡も再度スモールラインナップで流れを奪い返そうとしますが、仙台大学附属明成の3ポイント攻勢が止まらずに、71-63と逆にリードを広げられました。しかし、藤田選手の3ポイントシュートで何とか踏みとどまり、そこからはじりじりと差を詰めていきます。終盤にワンゴール差まで迫りましたが、第4クォーター出だしで付けられた差を覆し切れず、81-84で勝利を手にすることはできませんでした。

「仙台大学附属明成さんは、インサイドの高さはないので、留学生が出ているときは、うちの強みを生かす意味でもインサイドを狙っていました。スモールラインナップになったときには、自分がペイントタッチをすることや、ファーストオプションという気持ちでプレーしていました」と藤田選手はチームの狙いと自分の役割を振り返ります。

「最初にがっちりできているディフェンスが、後半に続かないところがあります。ハーフタイム終わってから、もう一段階上がるようなディフェンスができるように頑張りたいです。帝京長岡のディフェンスは、全員で守ります。ですから、自分のマークマンだけでなく、ブロックだったり、ヘジテーションや、カバーで体を見せたりとか、細かな部分をひたむきにやっていきたいです」と今後リーグ戦での課題を口にしました。

帝京長岡の柴田勲ヘッドコーチは「まだ2年生ですが、このチームの中でもリーダーシップを取ってもらいたいと思っています。プレーだけではなく、周りの選手を鼓舞できるようになってほしいと。リーグ戦を重ねていく中で、積極性も出てきていますし、少しずつ成長していると思います」と期待を語ります。その期待は何より37分59秒というチーム一の出場時間に表れています。

藤田選手自身も「新チーム始まったときから自分が鍵になるということをコーチにも言ってもらっていたので、責任持ってプレーしなければと感じています」とエースとしての自覚を身に付けようとしています。藤田選手が真のエースとなったとき、帝京長岡は一回り強いチームへと飛躍することになるでしょう。

この記事をシェアする

レポート一覧へ戻る