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U18日清食品リーグ

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佐藤恵奈と丹羽愛奈「私たちは最後に笑って終われるチーム」樟蔭(大阪府)

レポート
U18日清食品ブロックリーグ2025 グループE

「U18日清食品ブロックリーグ2025」初出場となった樟蔭(大阪府)は、夏のインターハイに48年ぶりの出場を果たし、全国の舞台でも白星を挙げるなど躍進しています。岡田済子コーチは、「格上のチームと戦うことができるこのリーグ戦で、もっともっとチーム力を上げていきたい」と意気込んで8月31日の開幕戦を迎えました。

この日に対戦した和歌山信愛(和歌山県)は、その前日に近江兄弟社(滋賀県)との接戦を62-61で制し、その勢いのままこの試合に臨みました。これに対して樟蔭は、ディフェンスに軸足を置きつつ、キャプテンでガードの佐藤恵奈選手の落ち着いたゲームメークから着実に得点を重ねていきました。

樟蔭は「『繋ぐ』NEXT PLAY」をスローガンに掲げています。「次のプレーはもちろん、その次のプレーを予測したり、常に考えながらプレーすることを日頃から指導しています。3年生にはしっかり状況判断できる選手が揃っています」という岡田コーチの言葉通り、コートに立つ5人がポジションレスに動きつつ、巧みなスペーシングから突破口を作り出し、丹羽愛奈選手や原明梨選手がタイミング良くゴール下に飛び込んで得点を奪います。

30-24の6点リードで迎えた後半、息の合ったコンビネーションから仕掛けるべきタイミングで思い切り良く攻め、フリースローやバスケット・カウントを数多く獲得。したたかに得点を重ねてリードを広げ、最終スコア73-62でリーグ戦での初勝利を挙げました。

得点源として活躍したフォワードの丹羽愛奈選手は試合後、「初戦ということでリズムに乗り切れなかったところもありますが、まず一つ勝てて良かったです。今後も強豪校との戦いが続くので、試合を重ねるごとに自信をつけられるように頑張っていきたいです」と早くも次へと視線を向けていました。

キャプテンの佐藤選手もその言葉に同調します。「まだまだここから上げていかないといけません。格上相手に本気で挑むことで、このU18日清食品ブロックリーグで成長していければと思っています」

佐藤選手と丹羽選手は中学時代からのチームメートで、「何回も何回も話し合ってきて、ちゃんと本音を言い合えている」と佐藤選手が言えば、丹羽選手が「しゃべらなくても通じ合えるし、パスがここに来るだろうなと分かる」と語る間柄。同じコートに立ち続けて6年間、ともに汗を流し続け、多くの感情を共有してきた彼女たちならではの『阿吽の呼吸』があります。

この日の試合でも佐藤選手の鋭いパスから丹羽選手がポイントを挙げていましたが、それでも2人が満足することはありません。「ディフェンスのローテーションをもっと速くしたいですし、オフェンスも合わせのプレーの精度をより高めていきたいです」と佐藤選手が語れば、丹羽選手も「個人としてもチームとしても、もっと強いメンタルを持てるようになりたいです。自分へのマークがきつくなった時にもっと上手く周囲を生かせるように追求していきたいと思います」と、さらなるレベルアップを見据えています。

ともに走り続けてきた6年間のクライマックス。2人は最後に悔いを残さないことを固く誓っており、丹羽選手はこう言います。「私たちは最後に笑って終われるチームだと信じています。3年生全員が悔いを残さずにやり切る。そのためにも一戦一戦、全力で挑んでいきます」

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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