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U18日清食品リーグ

信太虹輝「あこがれの大会で学びたい」県立能代科学技術(秋田県)

「去年のU18日清食品トップリーグの試合を配信で見て、こういう大舞台で試合ができてうらやましいと思っていました。自分と同じ1年生でもたくさん活躍している選手がいて、すごく刺激になりました。2年生になって、あこがれだったこの大会に出ることができて本当にうれしいです」

そう語るのは、県立能代科学技術(秋田県)の2年生エース、信太虹輝選手です。大会初戦となった県立山形中央(山形県)戦では、長い手足を生かした伸びやかなシュートフォームから3ポイントシュートを次々と決め、115-100というハイスコアでの勝利に貢献しました。チームの指揮を執る遠田貴大アシスタントコーチは、「自分たちが走るためにはリバウンドを取ること。練習から口うるさく言っていることが体現できた試合になりました」と手応えをつかむ勝利となりました。

県立能代科学技術、通称『能代科技』は、全国優勝通算58回(インターハイ22回、国体16回、ウインターカップ20回)の伝統を誇る『県立能代工業』と『県立能代西』が統合して開校した高校です。それから5年、昨年は全国大会出場の記録が途絶え、全国大会に一度も出場できない悔しさを味わいました。

そんな悔しさの中で信太は「U18日清食品トップリーグ」の配信を見て、「来年は秋田県で1位になって、U18日清食品ブロックリーグに出られるように頑張ろう」と奮起を誓ったのです。

チームは3年生を中心にどん底から這い上がり、今年は冬の東北新人大会で待望の1勝をもぎ取り、インターハイの出場権を獲得しました。そして県1位に返り咲き、2年ぶりにブロックリーグの舞台に戻って来ました。

リーグ戦の初戦、チームは県立能代工業時代からの持ち味であるリバウンドからの速攻を連発し、試合を通して走り続けました。勝負強いシュートを何本も決めた信太はあこがれの大会で初勝利を飾った感想をこのように語ります。

「リバウンドを取ることで、自分たちの得意な走る展開ができるのだとあらためて分かりましたし、自分の3ポイントシュートが入らない時は、インサイドに切れ込んでいったり、ディフェンスを頑張ることが重要だと学ぶことができました。こういったことは県内の試合ではなかなか気付くことができないので、貴重な経験ができました。東北のチームだけでなく、習志野市立習志野(千葉県)や北陸学院(石川県)といった対戦したことのない地域のチームと対戦できるのが楽しみですし、いろいろなチームと対戦して自信をつけていきたいです」

2年ぶりの出場となった今大会は、選手のみならず、コーチたちにとっても学びの場となっています。2年前もコーチングスタッフの一員としてベンチ入りしていた遠田貴大アシスタントコーチは、初采配を振るった試合を振り返り「U18日清食品ブロックリーグがどんどん規模の大きな大会になっていることを実感しました。コーチも選手もこのリーグに出ることが大きなモチベーションになっているので、いろんなチームと対戦することで様々なことを試し、自分自身もチームも成長していきたいです」と抱負を語りました。

そして2年生エースの信太に対しては、このような期待をかけています。「186cmのサイズで中も外もできる期待の2年生です。3ポイントのフォームがすごく綺麗で、人とはちょっと違うリズムを持つ選手なので、その利点を伸ばしていけるように、U18日清食品ブロックリーグでどんどんトライしてほしいです」

初戦の県立山形中央戦は、3年生の主力2人がケガで出場しませんでした。チーム全員が揃い、伝統の走るバスケットボールを展開するために、県立能代科学技術はエース信太を中心に「U18日清食品ブロックリーグ2025」で学び続けます。

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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