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U18日清食品リーグ

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山田翔椰と堀井大河「夢に向かって、上を目指し続ける」北陸(福井県)

レポート
U18日清食品ブロックリーグ2025 グループC

インターハイ優勝4回、ウインターカップ優勝1回の実績を誇る北陸(福井県)は、今夏のインターハイでベスト4に躍進し、その勢いを維持したまま「U18日清食品ブロックリーグ2025」に出場しています。チームを率いる久井茂稔コーチは、「この時期に公式戦を、それもリーグ戦を戦えるのは非常にありがたい」と語るとともに、「トランジションのスピード、コンタクトプレーの強さや精度、そして全体のボトムアップを図っていきたいと思っています」と、このリーグ戦を活用するつもりです。

選手たちもインターハイで手応えと悔しさを同時に味わっただけに、このリーグ戦に臨むモチベーションは高く、キャプテンの山田翔椰選手はこう意気込みます。「自分たちが築き上げてきたチームスタイルにさらに磨きをかけようと話しています。もう一度、初心に立ち返って基礎を徹底する。ディフェンスのプレッシャーや強度、走ること、オフェンスでは得点のバリエーションを増やすこと。それらをテーマにこのリーグ戦を戦っていきたいです」

迎えた9月7日の開幕戦は、自校の体育館で金沢市立工業(石川県)と対戦しました。ティップオフ直後から高いインテンシティで主導権を握ると、留学生のファイ ベンジャミン選手、カベンゲレ ウイブン ジョナタン選手の高さを生かした多彩な攻撃で得点を重ね、前半を終えて53-28と大量リードを得ました。

しかし、第3クォーターはバックアップメンバーが長い時間コートに立ったことも影響し、思うような試合運びができずに15点差まで詰め寄られました。それでも、勝負どころで身長195cmの堀井大河選手がリバウンドで存在感を発揮し、第4クォーターには3ポイントシュートを沈める活躍も見せ、最終スコア89-71で白星をつかみ取りました。

試合後、久井コーチは「バックアップメンバーの課題がはっきり見えたことが今日の収穫です。経験が足りていないのは仕方ありません。このリーグ戦でどんどん経験を積ませていきたいと思います」と、チーム強化の道筋をしっかりと描いていました。

もちろん選手たちも、チームとして、個人としてのレベルアップを見据えています。山田選手は「チームとしてはディフェンスのローテションをもっと速くしたいですし、個人としてはミスを恐れずチャレンジして得点パターンを増やしたいです。それに留学生との連係もより深めていきたいと思っています」と語ります。

山田選手を支える副キャプテンの堀井選手も「ディフェンスでより速く、強くプレーすること。オフェンスではもっと3ポイントシュートを決められるように、一戦一戦を戦っていきたいです」と言葉に力を込めます。

山田選手と堀井選手、2人は1年生の頃からAチームでプレーし、現在はキャプテンと副キャプテンとしてチームを引っ張っています。寮では部屋が隣同士ということで、たくさんコミュニケーションを取りながらチームのために話し合ってきました。山田選手はチーム全体をまとめつつ、プレー面で下級生にアドバイスを送ります。

一方で堀井選手は、コート外の行動に目を光らせ、下級生に生活面や学校でのマナーを指導しています。「プレースタイルも性格も全く違う」という2人ですが、だからこそお互いを補完し合い、上手く連携を取ってチームを機能させています。

そんな2人が描く夢は、B.LEAGUE選手になること。その夢から逆算して、今何をすべきなのかを客観的に考え、バスケに真摯に取り組んでいます。日々の練習はもちろん、この「U18日清食品ブロックリーグ」を一戦一戦大切に戦うことが夢の実現に繋がっていく──。2人はそのことを理解し、これからも挑み続けます。

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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