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U18日清食品リーグ

齊藤煌空「アウェーでの戦いで成長したい」白樺学園(北海道)

レポート
U18日清食品ブロックリーグ2025 グループG

「U18日清食品ブロックリーグ2025」に出場する白樺学園(北海道)は、9月6日の初戦を戦うために沖縄県に乗り込みました。北海道から沖縄という長距離の移動は、白樺学園の選手たちには滅多にない経験です。宮下真和コーチは額に汗を浮かべながらこう語りました。「やはり沖縄は暑いですね。ですが、選手たちは沖縄での試合にモチベーションを上げています」

白樺学園は今夏のインターハイで全国の舞台に立ちましたが、そこで痛感したのは北海道以外での試合経験の少なさでした。宮下コーチはその課題を克服するためにも、このリーグ戦を重要視しています。「今の3年生は今年のインターハイが初の全国の舞台でした。しかし、インターハイ本番ではいつもと違う環境からか、本来の力を出し切れずに終わってしまいました。このリーグ戦でアウェーの試合を戦うことは大きな財産となります」

「今回の沖縄遠征には3年生を全員帯同させました。彼ら3年生は入学時には23人という大所帯でした。現在は日本大学で活躍している同校OBの山田哲太にあこがれ、全国を目指そうと白樺学園に集まってくれた世代です。今年初めて全国大会出場という目標を達成して、まだまだ伸びしろがあると感じています。このリーグ戦で積極的なプレーにチャレンジし、経験と自信を付けてほしいです」

県立沖縄水産(沖縄県)との試合、白樺学園は開始直後から相手の厳しいプレッシャーディフェンスに苦しみますが、齊藤煌空選手の3ポイントシュートで応戦します。厳しいディフェンスを受けながらもわずかなチャンスを見逃さず、対空時間の長いフォームから正確なシュートを決め続けました。

第1クォーターに12-22と先行されるも、そこからは一進一退の攻防に。後半にはディフェンスを修正し、2−3ゾーンディフェンスを敷きつつ前線の2人がより前に出ることで、相手ガードに簡単にボールを回させません。同時に後ろの3人で相手インサイドに積極的にトラップを仕掛けて相手のリズムを崩そうとしました。

点差を詰める時間帯もあったものの、最終スコア63-76で敗戦。しかし、齊藤選手はこの試合で5本の3ポイントを決め、アウェーの試合でも彼のピュアシューターぶりは際立っていました。

宮下コーチも「ウチのエースシューター」と信頼を寄せる齊藤選手は、「沖縄の暑い環境に慣れない部分もあり、試合の入りで受け身になってしまったのですが、宮下先生の指示の下、試合中に修正しながら相手の戦い方にも対応できました」と振り返ります。

5本の3ポイントシュートを決めた自身のプレーにも満足することなく向上心を見せる齊藤選手。「シュートタッチ自体は良かったのですが、そのシュートを打つためのポゼッションを作れなかった場面も多く、僕自身がもっとオフボールの動きでチャンスを作り出したかったです」

宮下コーチが求める積極的なプレーがチームへ浸透していることに、齊藤選手も手応えを感じています。「U18日清食品ブロックリーグでは、多くの試合を北海道以外の場所で戦うことになります。アウェーでも試合冒頭から積極的なプレーができれば、どんなチームとも対等に戦えるだけの力はあると感じています。この戦いを通して、全員でハードワークができるチームに成長していきたいです」

翌日も沖縄で試合を行い、ここでは全国大会の常連である新田(愛媛県)に94-65と快勝。3年間苦楽をともにしてきた仲間たちとともに、白樺学園は北海道を飛び出して全国の強豪に挑みます。

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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