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U18日清食品リーグ

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「自分がどうしたらもっと良くなるか聞きに行った」精華女子 # 13竹地優茉選手

レポート
U18日清食品トップリーグ2025

第3週を迎えた「U18日清食品トップリーグ2025」。グリーンアリーナ神戸を舞台に、9月13日(土)から15日(月・祝)までの3日間で男女合わせて10試合が行われます。初日の第1試合では、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)準優勝の日本航空北海道(北海道)と、同3位の精華女子(福岡県)が激突。日本航空北海道が長くリードを保ちましたが、精華女子が終盤に猛追し、最後まで勝敗の行方が分からない白熱した試合となりました。

今大会初戦となる精華女子は、白星発進を目指して戦いに臨みました。序盤は日本航空北海道に主導権を握られ、開始3分で2-14と大きくリードを許します。途中出場のルーキー#13竹地優茉選手(163cm)の連続得点などで追い上げるものの、#44アキンデーレ タイウォ・イダヤット選手(3年/189cm)の得点が伸びず、なかなかリズムに乗れません。イダヤット選手は国民スポーツ大会の成年代表に選出されてしばらくチームを離れていたため、自チームでの実戦は久しぶり。そのため大上晴司コーチは「気持ちが先走って、周りとの連係がうまく合いませんでした」と振り返ります。ディフェンスではインサイドを固めて相手の強みを消そうとしましたが、日本航空北海道の#73中村泉咲選手(3年/160cm)に4本の3ポイントシュートを決められ、前半を終えて30-45と大きなビハインドを負いました。

第3クォーターは両チームとも我慢の展開となり、点差はほぼ変わらず11点差で最終クォーターへ。すると、ここから精華女子が反撃に転じます。大上コーチが「ディフェンスで徐々に相手にアジャストできました」と語るように、集中した守備で失点を抑え、攻めてはイダヤット選手がオフェンスリバウンドやパワープレーで存在感を発揮。さらに竹地選手の貴重な3ポイントシュートも決まり、残り5分半で1点差(64-65)に詰め寄ります。

対する日本航空北海道も#6庵原有紗選手(3年/180cm)、#1宇都鈴々奈選手(3年/162cm)が勝負強い3ポイントシュートを決めてリードを保とうとしますが、精華女子の勢いは止まりません。イダヤット選手のリバウンドシュートで着実に加点し、残り1分半にはキャプテン#7森田栞名選手(3年/160cm)のフリースローでついに逆転。その後も竹地選手のパスカットやイダヤット選手のゴール下で勝負どころを制し、77-73で鮮やかな逆転勝利を収めました。

途中出場ながら3ポイントシュート4本を含む14得点、2スティールと活躍した1年生の竹地選手。全国ミニバス大会やJr.ウインターカップの出場経験はなく、今夏のインターハイでもベンチには入れませんでしたが、この大舞台に立っても「自分のやるべきことが明確だったので、全然緊張しなかったです」と語る強心臓の持ち主です。

彼女が言う“やるべきこと”は、インターハイ後に自分で整理したもの。九州大会まではメンバーに入っていたもののインターハイではベンチに入れず、「このままじゃだめだと思って、大上先生に自分がどうしたらもっと良くなるか聞きに行きました。そこでいろいろ、自分に足りないものや変わらなきゃいけない点を知れたことが大きかったです」と明かします。

自らの課題と徹底的に向き合い、インターハイ後の1年生大会や国民スポーツ大会で積極的にチャレンジ。そんな取り組みが実を結び、大上コーチも「思い切りよくシンプルに攻められるようになりました」と夏以降の成長を高く評価しています。さらに今大会前、スタメンシューター#9吉川愛未選手(3年/161cm)が膝のケガで欠場することになり、竹地選手は「先輩の分まで、自分がしっかりシュートを決め切ろうと思いました」と強い意気込みを抱いていました。竹地選手は吉川選手にも自らアドバイスを聞きにいったそうで、貪欲に学ぼうとする姿勢が光ります。

精華女子は竹地選手や、吉川選手に代わってスタメンに抜擢された#14内八重智夏選手(2年/160cm)ら、下級生の台頭で選手層が徐々に厚くなっています。大上コーチは「インターハイの桜花学園戦で見えた課題をこの大会で克服することがテーマです。今週はタフな3連戦なので、タイムシェアしながら乗り切りたい」と、意気込みを語っていました。

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