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「『自分がやらなきゃ』という気持ちでプレーした」鳥取城北 #5 永田惺雅

レポート
U18日清食品トップリーグ2025

「U18日清食品トップリーグ2025」第3週の最終日、9月15日(月・祝)の最終戦では、鳥取城北(鳥取県)と福岡大学附属大濠(福岡県)が対戦しました。鳥取城北は今夏、福岡大学附属大濠は昨冬の全国大会を制した強豪同士であり、昨冬の全国決勝でも顔を合わせた因縁のカードとあって、試合前から大きな注目を集めました。

第1クォーターは両チームともシュートが決まらずロースコアの展開となり、福岡大学附属大濠が僅かに2点リードして終了。鳥取城北は#7豊村豪仁選手(3年/185cm)の力強いドライブで食い下がりますが、2プラトンで選手を入れ替えながら戦う福岡大学附属大濠にリズムを崩されました。#7村上敬之丞選手(3年/181cm)や#4勝又絆選手(3年/188cm)に3ポイントシュートを決められ、一時は10点差を付けられます。

さらに鳥取城北はキャプテンの#4新美鯉星選手(3年/177cm)が腰を痛めて途中交代し、インサイドで体を張る#50フィリモン ホムタワ タルモン選手(1年/202cm)も3ファウルと、苦しい時間帯が続きます。しかし、ここで#5永田惺雅選手(3年/175cm)が値千金の3ポイントシュートに成功。さらにタルモン選手のダンクで流れを引き寄せ、2点差(22-24)まで追い上げて前半を終えました。

後半に入ると、鳥取城北はゾーンディフェンスで相手の足を止めようとしますが、#20山元珠來選手(1年/197cm)や#8サントス マノエルハジメ選手(3年/195cm)らの高さに苦しみ、ゴール下で得点を許します。さらに#14本田蕗以選手(2年/190cm)にバスケットカウントを奪われ、その後も点差を縮められません。第3クォーター終了時点で、30-44と14点のビハインドを背負います。

最終クォーター、追い掛ける鳥取城北は永田選手の3ポイントシュートやタルモン選手のバスケットカウントで反撃を試みますが、対する福岡大学附属大濠も#6吉岡陽選手(3年/184cm)や本田選手が要所で3ポイントシュートを決めて主導権を渡しません。豊村選手のリバウンドシュートや永田選手の3ポイントで一時1桁差まで詰め寄る場面もありましたが、追い付くには至らず。47-55で試合終了となりました。

鳥取城北は、最後まで得点が伸び悩みました。河上貴博コーチは「相手の堅いディフェンスに対して、思うように自分たちでズレを作って攻めることができませんでした。経験の浅い選手たちにも思い切ってプレーさせたかったのですが、相手のディフェンスの圧に押されてしまった部分があったと思います」と振り返ります。一方で、「一つの収穫」として口にしたのが永田選手の奮闘。「彼は普段あまり感情を表に出すタイプではないのですが、新美が抜けた中でチームを引っ張ろうとする姿勢が見えました」と評価しました。

永田選手自身は「最初は相手に圧倒されてしまいましたが、新美が抜けて『自分がやらなきゃ』『3ポイントシュートを決めて流れを作ろう』という気持ちでプレーしました。そこは良かったですが、リバウンドなど泥臭い部分がまだまだ足りなかったので、練習から改善していきたいです」と自己分析。良かった点と課題の両方を口にしました。

初出場となる今大会で2試合を終え、「会場も大きく歓声もすごいので、インターハイ決勝のような雰囲気があります。自分はそういう雰囲気に緊張してしまうのですが、今日は鳥取からも多くの方が応援に来てくれて、その姿を見てホッとし、緊張を和らげることができました」と語ります。

今後について「この2試合で多くの課題が見えたので、それを修正しながら残りの試合は全勝を目指したいです」と意気込む永田選手。ケガ人が多く苦しい状況が続きますが、河上コーチも「プレータイムをシェアすることでチームの底上げにつながっています」と今大会の経験を前向きに捉えています。残り5試合も、鳥取城北の戦いに注目です。

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