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U18日清食品リーグ

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浦野広大「学年関係なく意見が飛び合う環境を」つくば秀英(茨城県)

レポート
U18日清食品ブロックリーグ2025 グループD

つくば秀英(茨城県)は今夏のインターハイで東山(京都府)相手に1点差で敗れましたが、3年ぶりの全国大会で確かな爪痕を残しました。そして「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループD」の初戦では、國學院大學久我山(東京都)に74-61で勝利と、夏の経験を糧に一回り成長していることを示しました。

つくば秀英は試合序盤、前から激しく当たるプレッシャーディフェンスで相手のターンオーバーを誘っての連続得点でリードを奪います。その後、相手のインサイドアタックにファウルが増え、フリースローを多く与えてしまうなど波に乗れない時間帯も来ますが、ここで集中力を保って我慢強く戦います。第3クォーター以外はクォーターでの失点を14点以下に抑えた堅守により、危なげない試合運びを見せました。

つくば秀英の稲葉弘法コーチは、次のテーマを持ってリーグ戦に臨んでいます。「自分たちがレベルアップしていくためには、オフェンスにおいて選手一人ひとりが武器を増やしていかないといけないです。ディフェンスでは、チームとしていろいろな戦術を増やしています。このブロックリーグは、この準備をしてきたことを試す良い機会です」

キャプテンの浦野広大選手は、「夏の間、個人のレベルアップを課題にして取り組んでいました。その成果をコートの中で表現できた試合だったと思います」と試合を振り返りました。さらに「このリーグ戦では関東以外の強いチームと対戦できる機会が多いので、成長のために1試合1試合を全力で戦い抜きたいです。どれだけやれるのか楽しみが大きいです」と意気込みを語ります。

稲葉コーチは、今年のチームについて「ディフェンスを一生懸命頑張る子たちで、手を抜くことがありません」と語り、選手たちの自主性に手応えを得ています。「私が与えた課題に対し、すぐにできなくても何とか解決しようと向き合っていく力がものすごく高いです。『この問題を解けるか』と与えれば、『何とかして解いてやる』というやりとりができる選手たちなので、ものすごく信頼を置いています」

実際、つくば秀英の選手たちは試合中でもコーチの指示待ちではなく、自分たちで積極的にコミュニケーションを取る姿が目につきました。浦野選手も、「練習では、課題を明確にするためにみんなで声を掛け合っています。チームの雰囲気が悪い時は先生が喝を入れるのを待つのではなく、すぐに自分たちで集まって悪いところを指摘しています」と選手間の対話を重視しています。

だからこそ、「自分たちの強みは、日々の練習からよくコミュニケーションを取って、良かったこと悪かったことをそれぞれが発信できるところです。試合で悪い流れが続いても、自分たちで集まってタイムアウトを取ることなしに切り替えられることが強みだと思います」と続けます。

浦野選手はそんなチームのリーダーとして、オフェンスを組み立てる司令塔として、自身のさらなる成長に目を向けています。「点を取る力を身に着けたいですし、仲間に点を取らせる時も最終的に自分がもっとお膳立てをしていかないといけない。自分がペイントに入ってシュートをもっと決めたいですし、ペイントからのアシストも磨いていきたいです」

「キャプテンであり、ポイントガードとして常にリーダーシップを取っていきたいです。ただ、自分だけが言っても意見が深まってこないので、学年に関係なく意見が飛び合う環境を作れるよう意識しています」

チームの大きな武器であるコミュニケーション能力、チームの一体感を支える浦野キャプテンの下、つくば秀英は「U18日清食品ブロックリーグ2025」を通して、選手たちが主体性を持って課題としっかり向き合い、着実なステップアップを続けていきます。

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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