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U18日清食品リーグ

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内田弓愛「自信を持ってコートに立つ」東海大学付属福岡(福岡県)

レポート
U18日清食品ブロックリーグ2025 グループG

東海大学付属福岡(福岡県)は、9月13日に「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループG」の開幕戦で酪農学園大学附属とわの森三愛(北海道)と対戦。100-50で大勝しました。

宮崎優介コーチは「まずは全員をケガなくプレーさせてあげること。そして良い経験を積ませたい」との思いでこのリーグ戦に臨んでおり、ニエ カディジャ ファール選手と内田弓愛選手、2人の2年生をスタメンに起用しました。プレータイムをシェアして主力に無理をさせず、多くの選手をコートに送り出すのが狙いです。

留学生のファール選手はともかく、内田選手はまだ試合経験が豊富ではありません。「1年生の時に1試合だけ、県大会の1回戦でスタメンで使ってもらったことがあるのですが、何もできなくて3分で交代しました。それからずっとベンチスタートで、プレータイムのない試合も多かったです。ちゃんとスタメンで出たのは、つい先日の皇后杯予選が最初で、今日が2試合目です」

これまで出場機会があまりなく、インターハイ予選でもケガをしていて応援席で声を出していたという内田選手。この大会でスタメンに抜擢されたことに大いに発奮していますが、コート上で落ち着いて自分の力を発揮することは、そう簡単ではありません。

結果を出そうと気合いが入りますが、緊張がそれを上回ります。ディフェンスとリバウンドでは身体を張り、ファール選手が下がった時には相手のビッグマンのマークを担当するなど奮闘。それでもオフェンスになるとボールを要求できず、個人練習をかなり積んでいるという1対1のスキルを見せる機会はほとんどありませんでした。

「他のスタメンで出ている選手たちは1年生から試合に絡んでいて、試合に慣れています。私は最近やっと出るようになったばかりで、不安も緊張もあってガチガチになってしまいました」

そんな内田選手ですが、試合のテンションに圧倒されそうになる自分を『声出し』で盛り立てました。「最初から全部できるとは思っていません。リバウンドで留学生頼りにならずに取りに行くとか、声を出すことは下手でも調子が悪くてもできるので、絶対にやると決めています」

東海大学付属福岡は、勝負どころのディフェンスのタイミングでコートに立つ全員がタイミングを合わせて両手でフロアを叩き、大きな声で気合いを入れます。ここでも内田選手は大きな声を出していました。

「ミスが続いた時にガード陣やキャプテンがみんなを集めて、やるべきプレーを確認した後にやっています。もともとチームの伝統なのですが、インターハイ予選で負けた後に悪い流れを変えたいとみんなで話して、回数を増やしました」

内田選手がこう説明するこの『儀式』で、選手たちは気持ちを揃え、ディフェンスから悪い流れを断ち切ります。この試合でも序盤はハードワークと良いスペーシングから躊躇なく放つ3ポイントシュートで、酪農学園大学附属とわの森三愛がリズムをつかんでいました。しかし、東海大学付属福岡はこの『儀式』からのディフェンスで一気に自分たちのペースに持ち込みました。

まだ緊張から完全に解き放たれたわけではなく、自分のプレーが100%出せているわけではありませんが、内田選手は良い手応えをつかみつつあります。「私に一番足りないのは自信で、それは周りにもよく言われます。ですが、今は少しずつ変わっていると感じています。自分自身が自信を持てなければ、周囲も私が試合に出ているのに納得できないと思うので、このリーグ戦が終わる頃には自信を持ってコートに立っていられるようになりたいです」

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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