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U18日清食品リーグ

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「自分がより引っ張る必要もあると感じています」
福岡第一 #42 長岡大杜

レポート
U18日清食品トップリーグ2025

豊田合成記念体育館 ENTRIO(愛知県稲沢市)で開催中の「U18日清食品トップリーグ2025」第4週、9月21日(日)の第3試合で福岡第一(福岡県)が美濃加茂(岐阜県)と対戦しました。

立ち上がりから強度の高いディフェンスを展開する両校は、ミスを引き出して速いテンポで攻めていきます。先にミスが重なった福岡第一は9-15とリードを許しましたが、今度はこちらの番とばかりにプレッシャーを強めてミスを誘発。速攻で得点し21-21と同点で第1クォーターを終えました。

拮抗した展開に会場の歓声も自然と大きくなります。第2クォーターに入っても、先に得点される展開となった福岡第一は#39藤田悠暉選手(3年/193cm)の速攻に続いて、#34シー ムサ選手(3年/205cm)がインサイドで連続得点。追い上げますが、7点ビハインドでハーフタイムを迎えました。

迎えた第3クォーター、福岡第一はリバウンドで優位に立つと開始3分で同点に。さらに藤田選手のフリースロー、#42長岡大杜選手(3年/178cm)の3ポイントプレーで逆転に成功します。長岡選手はさらにアシストで藤田選手の得点も演出するなど、攻守にわたる活躍で流れを引き寄せました。福岡第一はこのクォーター、29-7とし15点のリードを作りました。第4クォーターでは、美濃加茂#4鈴木陸音選手(3年/171cm)に13得点の活躍を許しましたが、80-67と無傷の3連勝を果たしました。

逆転勝ちを果たした福岡第一ですが、井手口孝コーチは、「とにかくシュートが入りませんでした。ムサ選手や藤田選手がリバウンドを頑張り、失点は60点台に抑えましたが、なかなかオフェンスが機能しませんでした。課題はシュートセレクションです。3ポイントシュートを打つべきか、ドライブすべきかの判断を選手自身でまだできていません」と反省を語りました。

勝敗を分けた第3クォーター、攻防でチームを引っ張った長岡選手ですが、自身の出来に納得がいかず、「外角ショットが入らず、応援してくれる人たちに不甲斐ない試合を見せてしまいました。悪い流れを断ち切りたいです」と涙ながらに語りました。井手口コーチも長岡選手について「前半は別人というくらいシュートが入りませんでした。後半、プレーをシンプルにさせてリバウンドとディフェンスに専念させたことで良さが出ましたね。彼は色々とやろうとしすぎてしまうところがあるんですが、ハマれば本当にすごい選手です」とその力を認めると共に成長の余地があると言及します。

長岡選手は昨年の「U18日清食品トップリーグ2024」で初のメンバー入りを果たすと、奇しくも同じ美濃加茂とのオーバータイムにもつれた試合で勝利に貢献する活躍を見せています。この1年間での成長については「チームメイトに頼るだけでしたが、自分が助ける場面も出てきた点が成長したかなと思います」と表現すると「自分はチームメイトを支える役割を意識しています。今日は第3クォーターから(チームのディフェンスが)良くなりましたが、悪い流れで試合に入ったらすぐに修正しなければ負けにつながります。もう一度、ディフェンスの強度を見直したいですし、時には自分がより引っ張る必要もあると感じています」と意気込みを見せました。

試合後に見せた涙は、さらなる成長への意欲と言えます。井手口コーチも認める実力の持ち主である長岡選手のさらなる成長は、チームの強化につながります。この一戦で見えた課題と光明を胸に、続く試合でどのようなパフォーマンスを見せるのか注目が集まります。

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