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U18日清食品リーグ

山本唯翔「自分が決めてやる! という覚悟で」八戸工業大学第一(青森県)

八戸工業大学第一(青森県)は速攻を中心にオフェンスを展開するチームです。近年は数字に表れない部分を徹底する姿勢が出てきたことで大きな成長を遂げており、「U18日清食品ブロックリーグ2025」への出場権を初めて手にしました。大久保康司コーチは初参戦に向けて「毎試合テーマを持って取り組みます」と抱負を語ります。

「今年はガード中心のチームなので、高さやフィジカル面が課題です。チームがさらに成長するには、インサイドの選手が戦えるようにブロックリーグで経験値をつけていくことが必要です。また、チームの最大の課題であるリバウンドをどうやって取るかにチャレンジしたい。このように、自分たちの弱い部分をどう修正し、どう成長に繋げていくかがブロックリーグでのテーマです」

このテーマにチーム全員で取り組む中、コート上で一際目立つのが3年生でチームのエースの山本唯翔選手です。サウスポーから放たれる3ポイントシュートを武器とするポイントゲッターで、優れたボールハンドリングを生かしてガードの仕事もこなします。

「青森県2位の僕たちは、なかなかこういう大会に出る機会がなかったので、今年は出場できてうれしいです」と、山本選手はこのリーグ戦への出場に喜びを感じています。

「この大会はリーグ戦なので、たとえ試合に負けたとしても次の試合では反省を生かすことができますし、試合ごとにテーマを持って戦えるのが良いところです。対戦相手はすべて強豪ばかりですが、チームメートとは『試合ごとにテーマを持って臨み、勝ちにこだわって、一戦一戦チャレンジしよう』と話をして取り組んでいます」

山本選手自身は、エースの自覚を持って戦うことを目標に掲げています。「全国大会を経験しているチームと対戦すると、リバウンドやディフェンスで押されてしまったり、インサイドのポジション取りで負けてしまったり、フィジカルの面で足りないことを痛感します。やはりリバウンドが取れないと速攻が出ないので、自分たちの得意な走る展開に持っていくことができません。これはブロックリーグで強豪チームと連戦して気付いたことでした」

そして、エースという立場だからこそ、チームの持ち味が出せない苦しい場面では、自分自身が打開する決意で戦っています。「自分はチームのエースですが、苦しい場面で自分にボールが回ってきたときにシュートを決め切る力がまだありません。この大会で戦う相手はどこも強豪なので、そういうチームに対して『自分が決めてやる!』という覚悟で取り組んでいきたいです」

8月30日に初戦を迎えた八戸工業大学第一は、9月21日までに4試合を戦って、まだ勝ち星がありません。しかし、エースの山本選手が言うように、「U18日清食品ブロックリーグ2025」での試合を重ねるからこそ得られた気付きがあり、それをチームの成長の糧として活用しようとしています。

「小さいチームですが、インサイドのプレーヤーに一回ボールを経由してみたり、ボールをシェアしたりする工夫を入れながら修正していきます」と、大久保コーチは試合ごとに改善点を洗い出しています。

試合のたびに課題を見つけ、反省を生かしながら次戦に備える。こうやって毎試合テーマを持って戦いながら、八戸工業大学第一は山本選手を中心に初勝利を目指します。

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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