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U18日清食品リーグ

神原龍太郎「今回は僕たちが下級生を引っ張る番です」洛南(京都府)

洛南(京都府)は「U18日清食品ブロックリーグ2025」を、勝利にこだわりつつチームの底上げを図る大会と位置付けています。昨年は下級生に実戦経験を積ませつつ、5戦全勝で「U18日清食品 近畿ブロックリーグ2024」優勝を果たしました。

洛南に留学生プレーヤーはいませんが、全体的にサイズのあるオールラウンダーが揃い、ポジションレスに戦えるのが強み。ディフェンスで相手にミスマッチを突かれることなく、自分たちは様々な組み合わせでミスマッチを作り出す効率の良い攻守のバランスが実現しています。

昨年のリーグ戦では、当時2年生だった小杉思選手、神原龍太郎選手、中西慶選手がプレータイムを与えられ、大きな成長を果たしました。当時は背番号が12、13、14だった彼らは3年生になって4番、5番、6番を着ける主力となっています。189cmの体格を生かしたダイナミックなプレーを持ち味とする神原選手は「去年と比べると体重が増えて、パワーがついたと思います」と言うように、肩や二の腕が去年より一回り大きくなりました。

それ以上に変わったのはメンタル面です。去年のリーグ戦では頼もしい先輩たちに引っ張られていましたが、最上級生の主力選手となった今は、コートに立つ立ち居振る舞いそのものに自信が感じられます。

「去年はまだ緊張していたので」と微笑む神原選手はこう続けます。「去年の僕は留学生とマッチアップしてリバウンドに絡むのが仕事で、このリーグ戦で経験を積ませてもらって、その後はウインターカップ予選でも留学生を守る役割を与えられたり、大きな成長を感じることができました。だから今年も、去年のようにこのリーグ戦を上手く活用して自分を成長させたいです。今年は3年生でスタートを任せてもらって、自分の役割はずっと大きくなっているので、オフェンスでもディフェンスでもステップアップするのが目標です」

今年のチームには去年の松本秦選手のような絶対的なエースがいません。それでも全体的なサイズは去年より大きくなり、「今年は全員で守り、全員で点を取るチームです」と神原選手は言います。

「新チームになって『自分が得点を取らなければ』と思った時期もあったのですが、僕がボールを持ちすぎるとチームの動きが止まってしまい、リズムが悪くなってしまいました。今年のチームは全員でパスを回して、それで上手くいかない時に自分が1対1をやればいい。まずはチームプレーで、全員で得点のチャンスを作りたいです」

個人の成長はもちろんですが、昨年の自分たちがそうだったように、チームの底上げにも注力しています。昨年にチャンスをもらった3人組のうち、中西選手はこのリーグ戦ではシックスマンに回り、下級生に先発のチャンスを与えるとともに、ベンチから出る下級生を中西選手が引っ張るようになっています。

「これまでの僕たちは試合が苦しい時に出られるメンバーが7人か8人で、1試合だけならそれでいいのですが、全国で上を目指すなら連戦を戦うための選手層が必要です」と神原選手は話します。

「去年の僕たちはこのリーグ戦で先輩たちに引っ張ってもらって成長できました。今回は僕たちが下級生を引っ張ってあげる番です。前から当たるディフェンスの強さとローテーションの厚みが出てくれば、僕たちはもっと強いチームになれます」

昨年の「U18日清食品ブロックリーグ」での成功体験が、今の3年生たちの自信となりました。その体験をもう一度積むことでチームはもう一つ上のレベルへとステップアップできる。神原選手はそう信じています。「リーグ戦が始まるまででも去年より良い経験が積めていると思いますし、ここからさらに良くなって、去年より強いチームになれると確信しています」

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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