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U18日清食品リーグ

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「先頭に立ってチームをまとられるようになりたい」
昭和学院 #14髙橋優夢

レポート
U18日清食品トップリーグ2025

シティホールプラザ アオーレ長岡(新潟県)を舞台に行われる「U18日清食品トップリーグ2025」第5週、9月27日の第2試合で初勝利を狙う関東大会女王の昭和学院(千葉県)は、インターハイ準優勝の日本航空北海道(北海道)に挑みました。

#6庵原有紗選手(3年/180cm)、#00ファトゥマタ カマラ選手(3年/186cm)と自慢の高さを生かして攻撃を仕掛ける日本航空北海道に対して、昭和学院はスピードで対抗する作戦に出ます。先発で唯一の3年生、#8藤松柚乃選手(3年/159cm)が積極的なドライブから得点を重ねると、相手ガードからのターンオーバーを引き出す好ディフェンスも見せるなど、攻防両面でチームを牽引します。しかし、クォーター終盤に庵原選手に連続得点を許し、12点ビハインドで第1クォーターを終えました。

巻き返しを図る昭和学院にとって、第2クォーター前半、カギを握ったのが#14髙橋優夢選手(2年/163cm)の活躍です。開始直後に右ショートコーナーからジャンプシュートを沈めると、その後も3ポイントシュートやフリースローを確実に決め、得点源となります。昭和学院はさらにバックコートからプレッシャーをかけるとターンオーバーを誘発。一時は5点差まで詰め寄りましたが、リバウンド争いで劣勢に回ると自分たちにもターンオーバーが生まれる悪い流れとなりました。前半だけで23得点と庵原選手にインサイドを攻められてしまい、21-43の22点差で前半を終えることになりました。

 

前半、日本航空北海道はペイントエリアで30点を挙げたのに対して昭和学院は10点。鈴木親光コーチは「今週からレギュラーオフェンスを変えましたが、前半は狙いのところに選手たちの目がいっていませんでした。後半は外ばかりでごまかさず、中に攻めるように指示しました」とハーフタイムでの指示を語ります。その第3クォーター、昭和学院は意識的にインサイドにボールを入れてディフェンスを収縮させます。すると、そこからの展開で髙橋選手、藤松選手が3ポイントシュートを成功。さらに#11山田莉心選手(1年/174cm)のミドルシュートも飛び出すなど、いい形が作れて第3クォーターは14-10と相手を上回りました。第4クォーターでもそのいい形を展開し、結果的に後半は31-27と上回りました。

それでも前半のビハインドが響いて、昭和学院は52-70で敗れましたが、ポテンシャルを示すことができた試合だったと言えます。楽しみな下級生が多いチームの中で、特に興味深い存在だったのが髙橋選手でした。ツーガードとしてゲームメイクをする一方、キレのいいプルアップジャンパーで得点も稼ぐことができる。この日は6ターンオーバーとミスも多かったため、「前半は自分のミスが多く、相手に流れを渡してしまいました。後半のような試合を前半からできたら良かったです」と反省から切り出した髙橋選手でしたが、鈴木コーチは「パスミスで相手に得点をプレゼントすることも多いですが、自分で流れを作る力はあります。何が悪いかは本人もわかっているはずですし、もっとうまく表現できるはずです」と期待を込めて語りました。

下級生主体のラインナップで戦う昭和学院。その中で、「先頭に立ってチームをまとられるようになりたいと考えています」と意欲も見せる髙橋選手は「人一倍多いミスを減らし、それを得点につなげることが重要です。ディフェンスから流れを作り、ドライブで仕掛けてノーマークの選手に出して得点につなげる。なかなか出られない貴重な機会ですので、楽しくプレーし、自分の成長につなげたいです」とさらなるステップアップを目指しています。

今秋にはケガで戦列を離れている主軸の一人で、U17女子日本代表経験もある石井杏奈選手も復帰する予定です。それまでにチームとして底上げすることができれば、関東女王はさらに強力なチームになるでしょう。試合で一歩ずつ成長を続ける髙橋選手をはじめとした、下級生の成長が楽しみです。

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