• 日清食品
  • カップヌードル

U18日清食品リーグ

NEW

「声出しや泥臭いプレーで流れを持ってこられるようにしたい」
帝京長岡 #12 小笠原立騎

レポート
U18日清食品トップリーグ2025

「U18日清食品トップリーグ2025」第5週(会場/新潟県・シティホールプラザ アオーレ長岡)、9月28日の第3試合で初勝利を狙う地元・帝京長岡(新潟県)が福岡第一(福岡県)と対戦しました。

試合開始直後、帝京長岡は#15ジョベ パ マリック選手(1年/202cm)がバスケットカウント。その後も、マリック選手はゴールにアタックして得点しますが、福岡第一の#35宮本耀選手(3年/168cm)に3ポイントシュートを3連発で決められ、いきなり2桁差を付けられてしまいました。それでも帝京長岡は前日に「相手はディフェンスがタフなので、ミスをしても崩れず、声かけを徹底したいと思います」と決意を口にしていた#7赤澤翔心選手(3年/180cm)がダブルクラッチからのレイアップ、さらにフローターで加点。5点差として第2クォーターを迎えるとすぐに同点にします。赤澤選手がルーズボールにダイブするとベンチから出場した#12小笠原立騎選手(2年/184cm)も強度の高いディフェンスを展開するなど、気迫を全面に出してプレーする帝京長岡は、その後も一進一退の攻防を繰り広げ、44-42と2点リードを奪ってハーフタイムを迎えました。

第3クォーターも互いに一歩も引かない競り合いが続きました。しかし、残り5分を切ったところから帝京長岡にミスが出はじめ、福岡第一に20-0というランを作られてしまいました。大差を付けられた帝京長岡ですが、最終クォーターに入っても懸命のプレーを続け、マリック選手のダンク、#13泉一吹選手(3年/180cm)の4ポイントプレー、赤澤選手のジャンパー、小笠原選手のプットバックと見せ場を作って試合を終えました。結果は75-98での敗戦でしたが、今大会無敗の福岡第一を相手に好試合を演じたことは、チーム本来のポテンシャルを示したものと言えます。試合後、柴田勲コーチは「チームとして戦う姿勢が見えました。昨日の敗戦とは違う内容で次に繋がる試合だったと思います」と手応えを語りました。

多くの選手が長所を見せた中で、献身的なプレーで光ったのが小笠原選手です。4得点、3リバウンド、2スティールとスタッツは大活躍と言えるものではありません。しかし、彼の魅力は数字に現れない部分にあります。「自分の役目はバランサーです。先生からは『気持ちを一番出してコートに立て』と言われています。声出しや泥臭いプレーで流れを持ってこられるようにしたいです」と本人は語ります。

柴田コーチは「彼はバスケIQが高く、状況判断をして思い切り良くプレーできるのが強みであり魅力です」と評価。さらなるステップアップのために「コンタクトで負けないたくましさを身に付け、もっと自信を持ってシュートを打ってほしいですし、下級生を引っ張るリーダーとなってほしいです」と期待を寄せました。

コーチが指摘する課題は、小笠原選手自身も深く理解しており、「チームが苦しい時間帯、どうしてもインサイドに頼りがちになってしまいます。接戦をものにするために、もっとコミュニケーションを取って貢献したいですし、柴田コーチから指摘される得点力についても、もっと改善していきたいと思います」と意気込みを語ります。

「バランサー」としてチームを支えながら、自身の課題にも真摯に向き合う小笠原選手。彼のさらなる成長は、帝京長岡を次のステージへと押し上げる原動力となることでしょう。

この記事をシェアする

レポート一覧へ戻る