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U18日清食品リーグ

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阿部麦香「チームを盛り立てていきたい」矢板中央(栃木県)

レポート
U18日清食品ブロックリーグ2025 グループD

「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループD」に出場している矢板中央(栃木県)は、ここまで5試合を戦って4勝1敗と好成績を残しています。夏のインターハイでは初戦で就実(岡山県)に勝利するも、2回戦で優勝候補の一角である岐阜女子(岐阜県)に敗れました。長田美華コーチは、「このリーグ戦は勝敗にかかわらず7試合を戦うので、トーナメントではできない様々なチャレンジができます」と語ります。

矢板中央は選手同士が良いスペースを保ち、スピーディーにボールを動かして3ポイントシュートを打つ『ペース&スペース』のバスケが持ち味。9月27日と28日の連戦では、『とにかく多くのシュートを打つ』がテーマでした。ただし、タフショットでも打ちまくるのではなく、チームで良いチャンスを作り出すのが前提です。その上で、打てるチャンスがあればいつも以上に躊躇なく打っていくのが狙いです。

エースシューターの阿部麦香選手は「練習はやってきましたが、普段よりもアテンプトを増やすことを意識すると、シュートのリズムがいつもと違ってくるし、いつもより速く打つので確率が落ちてしまったり、難しい部分もありました」と語ります。

実際、県立岐阜商業(岐阜県)との試合では第3クォーターに打っても打っても決まらない状況に陥りました。それでも長田コーチは打ち続けるよう選手たちを励まします。こうして迎えたクラッチタイムに立て続けに3ポイントシュートが決まり、接戦を競り勝ちました。翌日の盛岡白百合学園(岩手県)戦では試合を通して多くの3ポイントシュートを沈め、大量96得点で大勝しています。

盛岡白百合学園ではシュートの確率が上がりましたが、まだまだチームの目指す精度は出せていません。それでも「シュートが入らなくてもオフェンスリバウンドを増やして、自分たちの攻める回数を増やすことができたのは良かった」と、阿部選手はシュート以外の部分で手応えを得ていました。

このオフェンスリバウンドも矢板中央の大きな武器です。アニクッペプリンセス チャマカ選手の高さとウイングスパンは大きな武器ですが、彼女はゴール下で構えるセンターではなく、速攻の先頭を走る機動力を備えたフォワードタイプの留学生です。広いエリアでプレーする分、リバウンドに絡めない場面もありますが、そこは他の選手がカバーします。キャプテンの堤朝香選手を筆頭に、高さに頼らず外から飛び込むことでリバウンドを奪い、セカンドチャンスを作り出します。

「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループD」の試合をこなす中で矢板中央は自分たちのバスケに磨きをかけ、勝っていることで自信も増しています。阿部選手のシューティング力は冴え渡り、コーナーに走れば絶妙なタイミングでパスが出て、思い切り良くシュートが打てています。

それでも阿部選手は『シュートは水物』であることを理解し、シュート精度を高める努力を重ねる一方で、決まらない時にどうすればいいかを考えています。「チームではエースと言われていますが、今年のチームは全員が3ポイントシュートを決める力を持っています。私が決められない時はパスでチャンスを作ったり、スペースを作ったり、また別の形でチームに貢献できる選手になりたいです」

また、「あまり強く言えるタイプではありません」という阿部選手ですが、「キャプテンの堤選手がいつも声を出してくれて、それに頼りすぎてしまっている」という現状を変えようとしています。「私はミスした時にあまり強く言われると気分が落ちてしまいます。仲間同士で指摘し合うのは大事ですが、私はなるべく励ますような声掛けを上手くできるように。自分らしく声を出すことでチームを盛り立てていきたいです」

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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