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U18日清食品リーグ

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山本弥音「強く向かっていかなければいけない」鵬学園(石川県)

「関東や北海道のチームと試合をすることは普段ではなかなかないですし、試合会場によっては学校のある七尾市から遠いところもありますが、そうした移動も良い経験になっています」。関東のチームが多い『U18日清食品ブロックリーグ2025 グループB』の戦いについてこう語るのは、鵬学園(石川県)の本間遼太郎コーチです。

鵬学園は昨年の『U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024』で優勝しました。今年から大会方式の変更があり、北信越以外のチームと戦うことについて、本間ヘッドコーチはより多くの経験を積むことができる場だと考えています。

その鵬学園は、9月27日に札幌山の手(北海道)と対戦。過去に全国優勝の経験もある名門との試合は、序盤から相手の激しいディフェンスに遭ってボール運びに苦しみ、第1クォーターは11-32と大きく水を開けられてしまいました。それでも、第2クォーター以降はボール運びを修正し、札幌山の手を猛追します。しかし、第3クォーターにも得点ペースを上げた札幌山の手に追いつくことはできず、71-96で敗れました。

鵬学園のガードを務める山本弥音選手は、ボール運びについてこう振り返ります。「ディフェンスの1人目を抜いた後にパスを出すところで私が焦ってしまい、周りを見ることができていませんでした。『もっと先にパスを出すように』という指示を受けてからは、ボール運びも少しは良くなったと思います」

これに対して本間コーチは「今日は慌ててしまってミスも多かったです。突破口を開く選手がミスをすると、試合はなかなか上手くいきません。ですが、そこは彼女だけでなくコート上の5人で解決していきたいです」と話します。

また、本間コーチはこのリーグ戦を「勝ち負けだけでなく経験の場に」と位置付けており、「通用しないと感じ、これではいけないと思ってまた練習すればいいので、それを感じ取ってくれたら」と、課題が出ることをマイナスにはとらえていません。むしろ「強い相手に最後までしっかり粘って戦えたのは良い収穫でした。良い場面も増えているので、これをまた磨いていきたい」と、敗戦の中でも手応えをつかんでいます。

他地域の強豪と対戦することでの学びについて、山本選手は「特に関東のチームはこの強度で毎回試合をしているんだなと感じました」とフィジカルへの意識を語ります。「自分たちもフィジカルを強くして、強く向かっていかなければいけないのですが、まだその気持ちに身体がついていかなくて、すぐに倒れてしまうことが多いです。そこを修正して、もっと強くなっていきたいです」

そして、山本選手は「もっと周りにいろいろな声掛けをしてチームを盛り上げていきたい」と次を見据えます。「自分のポストプレーや外のシュート、それにパスをさばいてみんなに3ポイントシュートを打たせること。そういったプレーで引っ張っていきたいです」

鵬学園は10月12日の埼玉栄(埼玉県)戦、13日の日本航空(山梨県)戦と、いずれも関東のチームとの2試合を残しています。課題の克服、そしてレベルアップを求めて、最後までチャレンジを続けます。

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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