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U18日清食品リーグ

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「自分が率先して走ってチームの流れを変えなければならない」
鳥取城北 #15 大田翔平

レポート
U18日清食品トップリーグ2025

北里アリーナ富士(静岡県)を舞台に行われる「U18日清食品トップリーグ2025」第6週、10月4日の第1試合でインターハイ王者の鳥取城北(鳥取県)と美濃加茂(岐阜県)が対戦しました。

立ち上がり、ピックプレーからのジャンパーで美濃加茂に連続得点を許した鳥取城北は、#4新美鯉星選手(3年/177cm)の連続得点で追随。加えて#50フィリモン ホムタワ タルモン選手(1年/202cm)もゴール下で存在感を発揮し、18-16で第1クォーターを終えました。すると続く第2クォーター、鳥取城北のディフェンス強度がアップ。ミスを誘発すると、#15大田翔平選手(2年/172cm)、#11山崎勇輝選手(2年/177cm)が得点につなげてリードを2桁へと広げます。その後も得点を重ねた鳥取城北は、一気に25点差を付けてハーフタイムを迎えました。

迎えた後半、美濃加茂・#4鈴木陸音選手(3年/171cm)に 5本の3ポイントシュートを決められて20点という活躍を許しましたが、鳥取城北は前半同様にディフェンスから走るバスケを展開。新美選手や大田選手がオフェンスを引っ張って103-72で大会2勝目を挙げました。

結果的に5人が2桁得点を記録した鳥取城北ですが、立ち上がりは拮抗した展開であり、第2クォーターに流れを引き寄せたことが勝因となりました。国民スポーツ大会と日程が重なったことで不在となった河上貴博コーチにチームを託された大阪力コーチは「セカンドユニットのメンバーが、ディフェンスを頑張ってくれたこと。それが、この結果に繋がったと思います」と振り返ります。実際、第1クォーター終盤から投入された大田選手、山崎選手はディフェンスだけでなく、オフェンスでも活躍を見せました。

途中出場ながら3本の3ポイントシュートを決めてチームトップの18得点。オフェンスだけでなく、ディフェンスでもプレッシャーを掛け続けて勝利に貢献した大田選手は、「今日の試合では先週できなかった自分のプレーができ、チームの攻守も機能してうれしいです」と笑顔を見せました。

インターハイでもベンチから出場し、チーム初の日本一に貢献していた大田選手ですが、8月中旬に左手首を剥離骨折して戦列を離脱。前週の帝京長岡戦でやっと復帰したものの「思うようにプレーすることができませんでした」と語るとおり悔しい復帰戦となりました。それでも、ケガでプレーできない間に自分のプレーを見つめ直したという大田選手。「自分はスピードが武器。自分が率先して走ってチームの流れを変えなければならない」というところに立ち返ったことが、本日の大活躍につながりました。

大阪コーチは大田選手について「ディフェンスにアグレッシブさがあり、オフェンスでも強気なアタックができる。シュート力もあり、チームにエネルギーをもたらす存在です」とチームに欠かせない存在と称えます。

その大田選手が憧れと語るのが3年生の新美選手です。「新美選手のような得点力と、チームを支える存在になりたい」と語る大田選手は1年生のころから、新美選手のジャンプシュートをまねし続け、アドバイスももらう中でシュートの精度もアップしてきたと語ります。

大田選手の復活は、チームにとって大きなプラスとなるでしょう。ベンチからエネルギーをもたらす大田選手の活躍がこれからも楽しみです。

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