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U18日清食品リーグ

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「自分が東山に欠かせない存在だということを証明したい」
東山 #4 藪元太郎

レポート
U18日清食品トップリーグ2025

「U18日清食品トップリーグ2025」第6週。2日目の10月5日、第1試合では鳥取城北(鳥取県)と東山(京都府)が対戦。今年度のインターハイ優勝校の鳥取城北と昨年度優勝校の東山による注目の一戦とあって、会場の静岡県の北里アリーナ富士には、朝9時の開場前から詰めかけたファンが長蛇の列を作っていました。そして、試合もそんなファンの期待に違わない熱戦となりました。

序盤にペースをつかんだのは東山です。エースで司令塔の#5佐藤凪選手(3年/176cm)を中心に、持ち前のオフェンシブなスタイルで得点を重ね、第1クォーターで24-14とリードを奪いました。第2クォーターに入ると鳥取城北は前日の試合でも存在感を発揮したセカンドユニットが流れを変えようと反撃しますが、東山は再び佐藤選手を中心に、#4 藪元太郎(3年/191cm)、#10鈴木勇功(2年/186cm)らが連動しながら押し返していきます。

この試合では、国民スポーツ大会と日程が重なったことで東山の大澤徹也コーチ、そして「U18日清食品トップリーグ2025」からスターターを務めてきた1年生の#14佐藤久遠選手が不在となりましたが、その佐藤久遠選手の代わりにスターターに戻ったのが、藪選手です。そして「藪選手と鈴木選手がリバウンドを取って、ウイングが走る」(山崎健太郎ヘッドコーチ代行)というのが、この試合での狙いでした。

48-40の東山が8点リードで迎えた後半。鳥取城北の#50フィリモン ホムタワ タルモン選手(1年/202cm)にインサイドで力強さを発揮され、徐々に点差を詰められると、#12福元源士選手(2年/179cm)の3ポイントシュートで58-56とワンゴール差に迫られます。さらにファウルでの接触プレーで佐藤凪選手がベンチに下がることになりましたが、ここでは藪選手が積極的にゴールにアタックし、リードは渡しません。

しかし、東山が67-61と6点差を持って臨んだ最終クォーターでは、鳥取城北に速攻を繰り出されて、ついに逆転を許してしまいます。最後までもつれるゲームとなり、残り1分を切ってから逆転を狙って放った藪選手の3ポイントシュートもリングに嫌われてしまい、75-78と接戦を落とす結果となりました。

共に40分間出場となった藪選手と鈴木選手ですが「ガス欠になってしまったかもしれません。最後の局面でリバウンドを取りきれなかったり、(佐藤)凪選手のピックプレーの際に、周りのオフボールでの動きが止まったりしてしまいました」と山崎ヘッドコーチ代行は試合の流れが変わった最終クォーターを振り返ります。

「第4クォーターで6点差あったことで、守りに入ってしまいました」と藪選手。「僕たちはオフェンスのチームなので、リードを守るという意識ではなく、リードを広げるという意識が必要だったと思います」と反省を口にします。

インターハイ以降はシックススマンとして出場してきた藪選手は、敗れたもののフル出場したこのゲームで10得点、8リバウンドと役割を果たしました。「オフェンスのチームですが、自分はディフェンスで相手に体をぶつけていくといった、泥臭いところから入ろうと思っていました。凪選手と(中村)颯斗選手がうちのオフェンスの中心なので、彼らがベンチに下がったり、シュートが打てないようなときには自分が積極的にいこうと考えてプレーしていました」と振り返りました。

「U18日清食品トップリーグ2025」ではシックススマンを果たしてきている藪選手に対し「私から見れば100点の働きを見せてきてくれています。ですが、3年生でもあるのでスターターとして活躍してほしいという気持ちもあります」と山崎ヘッドコーチ代行は複雑な思いも吐露します。それでも藪選手は「シックススマンで出るときには、スタートのメンバーより強度が下がってしまったら絶対ダメだと思っているので、リバウンドを取ってからオフェンスの先頭を走るように、いち早く攻防を切り替え、自分が東山に欠かせない存在だということを証明したいと思いながらプレーしています」と与えられた役割を全うし、チームに貢献しようとしています。「今日は負けてしまいましたが、より良いチームに変われるように気持ちを入れ替えて、次の試合に臨みたいです」と気持ちを新たにしました。

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